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ほんのりと罪悪感

昨日は家族でお出かけをしまして。
市営の大きな公園へ行ってきたのですが、その公園というのが入り口の近くに売店的な物がある場所なのです。
子どもが多く遊ぶ所ですからアイスクリームの販売をしていたり、ガチャガチャの機械がズラッと並んでいたりしている訳ですね。

最近YouTubeでアンパンマンのガチャガチャマシーンを見て興奮している息子にとっては、お出かけ先のガチャガチャなんてテンションが上がる要素でしかないのです。
無心にレバーをいじくり回して取り出し口をパカパカしたりするのです。
もちろんお金を入れていないので何も出てこないのですが、それでも一生懸命ガチャガチャしているのです。

ガチャガチャしたいんだろうな、と思いつつも一旦公園で遊んでもらいたいので
「帰る時にしようか」と納得してもらい園内で遊ぶ事にしたのです。
移動する時も気になるのか何度も振り返り
「ん!ん!」と指差していましたり

そんなやり取りを経て、園内で溜池の鯉を眺めてみたりドッグランにワンワンを見学しに行ってみたり。
広めのフリースペースを駆け回り、ハイキングコースの階段を何度も昇り降りしてみたりして過ごしていたのです。
途中からはすっかりガチャガチャの事を忘れているのか息子は外遊びを満喫してくれていました。

逆に満喫しすぎて閉園時間が近づいてきているのに、帰りたくないよ!の座り込みが始まってしまい困ってみたりしたのですが。
ここで入場した時の約束を果たす時が来た、と。
「ガチャガチャしてお家帰るよ」と声をかけると切り替えが早い息子は入口の売店の方へ歩き出していくのです。

よしよし、と思いながら後をついて行くのですがどうも様子がおかしいのです。
来園した時には売店前に並んでいたガチャマシーンが1つも見当たりません。
売店内に仕舞われていたのですね。
その間も息子は
「ここにあったのに?」と言いたそうにウロウロしていました。

店員さんに一応確認しようと思い売店内で
「ガチャガチャできますかね?」と質問をしたのですが。
「16時45分でおしまいなんですー」との事。
時間は16時52分で閉園間際でしたので、完全にこちらの落ち度です。

そんな訳で、息子はガチャガチャをする事ができませんでした。
その旨を伝えたところ、泣くかと思っていた息子はあっさりと引き上げ駐車場に向かうのです。
お母さんと、そこまでやりたかった訳じゃないのかな?と話し帰路に着く間の車内も息子はご機嫌なものでした。

ひとまずは安心だったのですが、時間が経つにつれて罪悪感が湧いてきてしまいます。

最初にやらせてあげれば良かった。
息子を釣るような事をしてしまった。
まだ言葉を上手に喋れないから言えないだけで悲しかったのかもしれない。
公園から帰る時、本当に楽しみにしてガチャガチャに向かっていたのではないか。

息子はまだ喋れないので実際のところは分かりません。
お母さんからも、泣いてないから大丈夫!と言ってもらっています。
それでも息子にとても悪い事をしてしまったと思います。

子どもに期待を持たせて大人の都合で取り上げるのはよくないよな、と。

今度同じような事が起こってしまったら絶対に別の場所になっても約束した事はやらせてあげよう、と1人で決心するのでした。


それだけのお話。

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