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息子の歯が羨ましい

お父さんは本日、突然歯が抜けました。
とは言っても厳密には治療済みの歯の被せがとれた。程度の事なのですが。
そんな自分の残念なポイントが出る度に、人生が始まったばかりの息子が羨ましくなるのです。

息子はまだ1歳8ヶ月なので綺麗な歯です。
最近生え揃ってきて、歯並びもいい感じ。
もちろんコーヒーの着色汚れもないですし。
タバコのヤニでよごれたりもしていません。
健診の時に少し歯石がある、とのことですがそこまで気にしなくて大丈夫な程度。
虫歯だってまだまだできていません。

更に生え変わりのリセットチャンスもあるのです
乳歯から永久歯へ。
最悪今の歯が虫歯で悪くなったり、ぶつけたりしたとしても新しい歯が生えるのです。

お父さんにはそんなチャンスありません。
今まで自分のオーラルケアを怠った結果、歯医者に通って自分のマイナスを何とか0に近づけて生きて行くしかないのです。

息子には歯を大切にしてほしい。
健康的に成長してほしい。
そうは思うのですが、自分が大人になるまで分からなかったことの1つとして自分が無敵だと思っていたのです。
何か起こっても何とかなる。
歯くらい悪くても歯医者にちょっと通えば元通り。へーき!へーき!

そんな事を思っていたのです。
現実はそんな事はありませんでした。
あの時ちゃんとしておけば…
歯の事に限らずですが、そんな後悔がいっぱい。
息子にはそんな風になってほしくない。

しかし、世の中は親の心子知らずですので。
どんなに心配して息子に注意してもうまく伝わらないのではないか、と不安になります。
うるせーな、コイツはよぉ。
思春期にもなろうものならこんな感じでしょう。
男の子なんて。

お父さんは息子が心配です。
同時に生命力に溢れたその姿に憧れもあります。
これから歯が生え変わるのも、そう。
身長がどんどん大きくなるのも、そう。
これから色々な体の動きを覚えて、お父さんには今後出来ないだろう動きを軽々出来るようになるだろうという事だって。

全てが羨ましいのです。
同時にこれからも色々な未知があるから心配になるのです。
大人になると限界も見えてきたような気がします
大体の事に想像がつくようになり、未知の刺激に触れる事が少なくなりました。

これから息子はプラスもマイナスも多くを経験するのです。
お父さんの歯の様に、取り返しのつかない事も出てきます。
それを食い止めるのが親の愛情であり、教育なのか。なんてことも考えます。
改めて、子育てはずいぶんとプレッシャーのある事だな、と。

お父さんは急ぎで歯医者の予約を入れながら、そんな事を考えるのです。
息子には年末のメチャ忙しい時期に被せ物が取れてしまう人生は送ってほしくないな。

っていうお話。

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