キミが指名したんじゃないの?

昨日は嬉しいことと残念な事が同時に発生するという珍しい出来事がありました。

我が家は基本的にお母さんが息子の寝付かせをしてくれている間にお父さんが家事を行うというスタイルなのです。
ただ、寝室の前までお見送りは毎日やっていてその場でおやすみのチューをしてからおやすみなさいするのです。

そしてお父さんが寝室を離れリビングに降りて階段の電気を消して初めて寝付かせがスタートなのです。
ですが、昨日は寝室の前でいくらおやすみのチューを求めてもしてくれず。

それどころかお母さんに抱っこされている息子がお父さんの方に手を伸ばして
「だっこ!だっこ!」
と求めてくるのです。
抱っこされながらチューしたいのかな?とお母さんとバトンタッチしたところギューっと抱きついてきて離れようとしないのです。

それどころかお父さんの掛けているメガネを奪い取りお母さんに
「どうぞぅ!」
と渡すのです。
この段階で、もしかしてお父さんと寝たいのかな?と思い
「一緒にねんねする?」
と確認すると
「ハイッ」
挙手してくれました。

実はお父さんも寝付かせを最初から担当したり途中でお母さんと交代したり、はあったのですが息子からのご指名があるとは思わず。

息子がお父さんと一緒に寝る!と言ってくれているのが何より嬉しくて。
すぐにお母さんにメガネを渡して息子と一緒にお母さんバイバーイをして寝室へ入るのです。

今までならお母さんが去っていくのを見ると泣いて泣いて仕方なかった息子なのですが、昨日はお母さんをお見送りした後に急いでベッドに向かい
「おとはん!ねんね!ねんね!」
とお父さんを呼びつけてくるのです。

ちなみに「おとはん」はサ行を上手に言えない息子がお父さんを呼ぶ時に京風になる呼び方なのです。

そうして息子に呼ばれたお父さんは息子の隣で横になるのですが、楽しくなってしまいその日1日の出来事を発表するフェーズに入るのです。

「赤ぶーぶー、ないない!」
「まんま、いーただきます!」
「なっとぅー、ごはん、おーしぃ」
みたいに、完全に自分の行動を発表してきて大変可愛かったのです。
納豆ごはんを完璧に言っているのも面白かったですし。

そんな感じで仲良ししながらお布団でゴロゴロしていたのですが、急に息子が
「おかはん、ないない」
「どこー?」
と言い出して探し始めてしまったのです。

当然お母さんはいませんし、すぐに諦めるだろうと思っていたのですがまさかの息子号泣。
「おかはん、ねんね!」
と言いながらお父さんに泣きついてくるのです。

もうお父さんでいいじゃんという気持ちもありましたし、もともと息子自身がこの状況を望んでいたハズなのですが。
やはりいつもと違う状態でお母さんが恋しくなってしまったのか、求めているのです。

結局泣いてしまった息子を宥める為に、久しぶりに寝室の中で息子を抱っこしてウロウロするのでした。
なんとも久しぶりな感覚を味わいながらも、まだお父さんじゃ物足りないかー、と。
残念に思ったのでした。

最終的に息子は落ち着いてお父さんと一緒にねんねしてくれたのですが、まだまだ息子に大好きされるには足りないようで。

もっと好かれる為に頑張ろうと心新たにするのでした。

っていう、嬉しさ爆発から一抹の寂しさを感じるまでの落差のお話。

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