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外来看護師のひとりごと30 スペシャリストとジェネラリスト

みなさんこんにちは。
紅里です。

今日は前回の続きを綴らせていただきます。

前回は看護師の種類とスペシャリストについてお話ししました。

スペシャリストの看護師は本当に素晴らしいです。
看護師資格を取得後数年臨床で経験を積んだのち、また大学に入りなおして勉強しなくてはなりません。

苦労されたせいか、情熱のある、性格的にも落ち着いた、人格者が多いような気がします。
自身の知識を生かし、臨床の様々な困りごとに相談に乗ってくれます。
本当に頼もしい存在です。

対し、いわゆる一般の看護師をジェネラリストと言います。
日本看護協会はジェネラリストを以下のように定義しています。

ジェネラリストとは、特定の専門あるいは看護分野にかかわらず、どのような対象者に対しても経 験と継続教育によって習得した多くの暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力を発揮でき る者をいう

日本看護協会

ジェネラリストには広い知識や経験をもって、どこでも、誰にでも適切な看護を提供できる柔軟性が必要です。
患者のみならず、医師やそのほかのスタッフとも円滑にコミュニケーションが取れることが望まれます。

私も特にジェネラリストを目指してやってきたわけではありませんが、結果的にそうなりました。
どうしてもこれを極めたいというのもなかったし、なぜか私は異動が多かったんです。
今まで経験した診療科は11診療科くらいです。
約30年の経験があるのだからびっくりするほどではないですが、やはり、多いほうだと思います。

医療は日進月歩なので10年前の知識はもう使えませんが、一度経験をしているのとそうではないのとでは土台が違います。
また、その診療科で医師もスタッフも違うわけですから、その都度、一から人間関係を作っていかなければなりません。

異動はストレスも多かったですが、新しいことをまた学べる、自身の経験値があがる、新しい人間関係が作れると、私は前向きにとらえることができるタイプだったんだと思います。

ちょっと話がそれましたが、一時スペシャリストのほうが偉い、ジェネラリストはもういらないというような風潮もありました。
しかし、現場を回すのはジェネラリストです。
ジェネラリストに対し、今はキャリアラダーといって、看護師の能力をはしご状に設定し、賃金なども含め、キャリアアップできる仕組みをつくっている病院もあります。

お互いいい刺激を受けながら、協力し合って患者にいい看護を提供できたらと思います。

いかがでしたか?

では今日はこれで失礼します。

また読んでいただけると嬉しいです。



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