卒業

みなさんこんにちは。
紅里です。

今日は卒業です。

娘が中学を卒業します。
長いようで短く、寂しいようなホッとしたような複雑な気持ちです。
4月からもう高校生になるのかと思うと時の流れの速さに驚かされます。

今日は娘に手紙を書いてみようと思います。
娘はnoteはやっていないので読むことはないと思いますが、それ故に正直な気持ちを書いてみようと思います。

娘へ。
卒業おめでとう。
あなたが私のもとにきてから15年が経ちました。
陣痛が始まってからわずか2時間で産まれ、夜泣きもほとんどせず、あまり手のかからない子供でしたね。
体も丈夫で病院に通った記憶もほとんどありません。

成績も良くスポーツも万能。
自ら勉強するタイプであなたに勉強しなさいと言ったことはありませんでしたね。
運動会ではいつもリレーの選手。
中学に入ってからは部活を頑張り全市にも行きましたね。
音楽も得意で楽器も歌も上手。
いわゆる陽キャで友達もいっぱいいましたね。
お菓子作りも得意で、なんでもそつなく器用にこなすタイプ。
およそ欠点が見つからないような子でしたね。

小学高学年になると流石に反抗期で、イラッとする言葉をぶつける時期がありました。
その時はホントに憎たらしかったけど、今となってはそんな時期もあったなという感じです。

あなたは本心をあまり見せませんね。
自分のことはあまり話さないですよね。
修学旅行から帰ってきても楽しかったの一言で終わってましたね。

私はあなたに関して2度、衝撃を受けたことがあります。
あなたが小学生の時、懐かないねこを飼いましたね。
懐かないけど愛らしくて家族全員で可愛がりましたね。
ある時個人懇談で担任の先生に
「ねこを飼い始めたそうですね。それからすっかり明るくなって。飼って正解でしたね。」
と言われました。

私はそれまであなたの事を明るい子だと思っていました。
なので先生の言葉にショックを受けました。


仕事柄帰ってくるのはいつも遅かった。
寂しい思いをさせていたのか？
なのに家ではそんな事一言も話さず明るく振る舞っていたのか？
本当の自分を見せないでいたのか？
私は娘に嘘をつかせていたのか…？


また中学でも同じようなことがありました。
やはり担任の先生に
「落ち込みやすく引きずるタイプですのでこうした方が…。」
などと言われました。


落ち込みやすい？
引きずる？

家で落ち込んだ姿など見たことがあっただろうか。
困難な事にもむしろそれを楽しむタイプで切り替えも速いと思っていた。



私はあなたの事を何にも分かっていませんね。



人間には色んな面があり、私に見せる姿も先生に見せる姿もどちらもあなたの一面。
その人にどう見られたいかで接し方も変わってきますよね。
あなたは欠点などない娘、完璧な娘を演じているのですかね？
そういう娘に見られたいのですかね？
それともそうせざるを得ないのですかね？
私はあなたに嘘をつかせているのですかね？

あなたがどう思っているのかわかりませんが、ひとつ言えるのは私はあなたがどんな子でも大好きです。

あなたには自分が行きたい道を進んでほしい。
やりたいことをやってほしい。
いっぱい笑っていっぱい楽しんでほしい。
色々なことを学び、色々な人と出会って自分の糧にしてほしい。



あなたの幸せは私の幸せです。

長くなりましたが改めて卒業おめでとう。
あなたをずっと見守っていきます。

母より