SNSにはすごい人が多く「見える」
私は昔から不思議だな~と思いながらSNSを使っている。
私はアラサーなので、初めて使ったSNSは「前略プロフ」だったと思う。
あのころはSNSという言葉もなかったけれど、プロフィールページを作って、コメントがきて交流をするみたいなね。
個人ホームページ作ったり、ブログが流行ったり。
HTMLタグに初めて出会って、やたら目が疲れる激重仕様にしちゃったり。
そのあと今のSNSの使われ方に近いmixiの波がきて、Facebook、Twitter、インスタになったな。
そこで改めて感じる。
昔は「すごい人」の発信は探しに行くものだった
統計などない完全な主観ですが。
mixiまでの時代のSNSは、「知り合いと楽しくやる」感覚だった。
初期のmixiは友達の紹介でしか始められなかったし、放課後お喋りの延長であり、戯れであり、日記の共有として私は使っていた。
「憧れのあの人の日常を見たい」
という使い方も、ごくごく身近なコミュニティの中にあった。
まだまだ当時は突き抜けた人には「テレビ」「書籍」「新聞」で出会うものだったから。
そこで知って、ブログをやっているかチェックして~やっていたらラッキー。フォローするにも、会員登録をして。
大好きなアーティストの情報も、テレビ、ラジオ、雑誌のインタビュー、ファンクラブの会報、ブログという発信されている情報を「取りにいかなければ、見逃してしまう!」ものだった。
今は向こうから来る。「これ興味ありません?」って。
これ!これなんですよ。
Amazonがレコメンド出してくるようになった時の衝撃、みなさんもう忘れてると思うけど、最初は「なんでわかるの?やば、監視してる?!」という気持ちにならなかった?!
実際のシステムとしてはすごく簡単にすると、1つの商品を買った人のデータが他に何を買ったのか、というデータをたくさん集めて、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」から始まって、今のレコメンドとか、セットでこれも買っています、につながっているよう。
※もっと細かいことはこれが参考になったよ!
Twitterもブログもおススメの人ってそういう感じで出てくるわけでしょ?
あなたのフォローしてる人は、この人をフォローする傾向があるよって。
そして、発信者側もとるに足らないような普段のことを綴る機会が、ブログ一択しかなかった時代じゃなく、短文でもいい。写真だけでもいい。っていう気軽さが加わって、アカウント持っていることが当たり前になった。
それを宣伝として、当たり前に使われるようになり、好きなこと、人は各媒体で「フォローしておけば情報が入ってくる」ようになった。
しかも、有名人、芸能人だけじゃなくなったよね。
一昔前なら、TVや雑誌で紹介されてから有名になるような人、セミプロ、そんな人たちも発信しやすくなったんだと思う。
そして、私たちもそれをレコメンドとして受け取りやすくなったんじゃないかな。
「すごい人」は結局SNSやってなくたってすごいんだ
凄いことには変わりない。
人数の割合だって、変わったのか変わってないのか、今となっては統計のとりようがないし。
だけれど私はそんなに変わってないと思うんだよね。
元々すごい人が、発信しやすい環境と、そうでもない人たちも知りやすい環境になっただけの話で。
だから私はいちいち、「私なんかダメだ…部屋がおしゃんティーじゃないし、カフェ飯みたいな料理作れないし…作りおき?まず作りたくないんだわ。」といって落ち込むのをやめた。
「平凡な主婦が月○○円を稼げるようになった!」
「ブログか○○PV行きました!秘訣教えます」
「今日はこんなランチ、今日はこんなディナー、幸せ♡」
「子どもにはやっぱりここまでしてあげなくちゃ…うんぬんかぬん」
的な人達は、一昔前は本やTVでしか出合えなかった存在であって、今はツールのおかげで近いように感じるけど、結局は同じことなんだな。と思う。
私が見ていても見てなくても、結果は同じじゃない?
あんなのAmazonのレコメンドと同じだから!
前は狭いコミュニティの中でしか知らなかったことが、今は日本中、世界中の誰かの傾向を知ることができるし、その巨大なサンプルの中からおススメされる。
あと写真。SNSに上げる写真は、商品の宣材写真のように洗練されている。
インスタ映えの場所が用意されていたり、人の心情として、何かおススメしたい商品の写真を撮るとき、散らかった場所は避けたり、背景がオシャレになるように工夫したりするでしょう?
大抵は「現実ではない」のだ。
それに、どんなにSNS上ですごく見せることを頑張ったところで、現実の私は1mmも変わらない。
すごく見せる努力より、すごくなる努力に時間を使ったほうがいい。
だから私は飾らない人のアカウントが好き
自然体なアカウントが好きなんですよね~
いつもはカッコ悪いことや失敗を書いていたり、かと思えばたまには真面目にかっこつけたことを書いてみたり。
それが人間臭くて好き。
だから、キラキラしている人が多いのに私は…なんて思う必要はないんじゃないかな。
ネットに黒歴史をたくさん刻んできたアラサーだからこそそう思います。
適当な投稿が見たいんですよ私は。
例えば、Twitterなんかでプログラミングの勉強中の人の投稿でも、「案件受注のためにコレとコレを完了!」と淡々と毎日書いている人より、「なんとかのエラーが解消できない、積んだ」という投稿の数時間後に「ここみたらできたー!!!」とか書いている人をずっと見ていたくなる。
完成されたものより、未完成なものに惹かれる、なんてことも言うしね。
そんなレコメンドが私にたくさん流れてきますように。
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