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DAY4『夫クン、風疹抗体ある?』


DAY4『夫クン、風疹抗体ある?』

妻「妊娠する前に風疹抗体検査を受けた方がいいらしいよ」

夫「風疹抗体検査って聞いたことあるな…」

風疹って知っていますか?
妊活において知っておいてほしいことのひとつ。
あかちゃんに影響するかもしれないので。

もちろん奥サマも関係ありますが、
ここでは夫クンに関することをお伝えします。

妊娠する前に、
「要確認」の感染症が2つ!

❏1:風疹抗体 
❏2:性感染症

「いや、性病の恐れはないから大丈夫」
では足りないから、ちゃんと調べてね!

・・・

助産師マサコです。

こんにちは!
前回お話しした「ついに、禁煙する日がきた!」
は、考えてみました?

次のステップに進みましょうね。
(色々とあるんです、必要なこと)

「風疹」は奥サマが
妊娠中の早い時期に感染すると、
あかちゃんの目、耳、心臓などに
障害が出る可能性があります。

これを「先天性風疹症候群(CRS)」といいます。
実はこれ、夫クンにも関係があるのです!

❏ 体内に十分な抗体があれば、感染を防げる
❏ 成人男性のワクチン接種率が低く抗体を持っていない人が多い
❏ 風疹患者の7割以上が男性
❏ 感染して症状が出るまでの潜伏期間が2〜3週間
❏ 感染に気づいた時には、周囲へ感染を広げていることが多い
❏ 夫から妊娠中の妻に感染させる心配がある
❏ 2012〜2013年、2018〜2019年に流行したように、
今後も流行る可能性がある

成人男性の風疹ワクチン接種率が低い理由は…
日本では年代によってワクチンの接種状況が違うから。

・・・

【#4】夫クン、風疹抗体ある?

現在、風疹ワクチンは2回接種が基本ですが、
昔は1回しか接種していない年代があるのです。

❏ 昭和37~53年度生まれの男性:予防接種なし
❏ 昭和54~62年10月生まれの男女:ともに1回接種
❏ 昭和62年10月〜平成2年4月生まれの男女:ともにワクチン2回目をしていない人あり

では…、あなたのワクチン接種状況は??

どうやって確認すればいいかは…
❏ 自分の母子手帳、予防接種のページを確認
❏ MRやMMRと記載されていれば接種済
❏ 2回接種が基本

ワクチンを接種していても、
時間がたつと抗体が減少している可能性もあり。
なので、妊活前に風疹抗体の確認は結構大切です!


今日からレッツ、トライ!

<風疹の4つのポイント>

❏1:調べてみよう!
(都道府県や政令市によって、無料で風疹抗体検査できる)
❏2:風疹抗体検査を受けよう!
❏3:抗体がなければ「風疹ワクチン接種」を受けよう!
❏4:ワクチン接種後は2ヶ月程度の避妊期間をおこう!

面倒くさがらずにぜひ確認&検査を!
後になって後悔することのないようにしましょう。

<性感染症のポイント>

冒頭の「いや、性病の恐れはないから大丈夫」と
言う夫クンはちょっと勘違いしているカモ!

浮気や風俗に行っていないから安心とは
決して言い切れないのだよー。

「性感染症」はクラミジア・淋菌・梅毒・HIVなど
いくつもあります。
その中でも一般的にかかりやすく、男性不妊の原因の
ひとつでもある「クラミジア」についてはちゃんと
知っておいたほうがいいですね!

男女で症状などの違いがありますが、
夫クンのためのクラミジア対策は次の通り。

何が原因?クラミジア感染
❏ 多くは性行為
❏ 口や肛門などの粘膜接触
(性行為以外でこんなことある?)

では、クラミジア感染したらどんな症状が?
❏ 半数程度は「自覚症状がない」
❏ 自覚症状は、排尿時の痛みや尿道から膿が出たりかゆみがある
❏ これを放置していると「男性不妊の原因」になる

そして夫クンのクラミジア感染は、
奥サマや生まれてくるあかちゃんにこんな影響を与えます。
❏ 奥サマを感染をさせてしまう
❏ 感染を放置していると「女性不妊の原因」になる
❏ 奥サマの感染が「流産の原因」にもなる

では、妊活にあたり夫クンはどうすれば?
❏ 自覚症状が出てから受診(保険診療)
❏ 自覚症状はないが確認のために受診(自費診療になるかも)
❏ 受診は泌尿器科へ

自覚症状はなくても確認のために受診するメリット
❏ 感染を発見して治療できる
❏ もし男性不妊の原因になっているのなら、妊活期間が無駄に長期化せずに済む

症状なしで検査して、感染していなければ
健康診断のような扱いになり保険診療適応外で
費用が高くなるデメリットもあります。
(でも、「もしも」を考えたら必要なコストだと思います!)

だって「もしも」感染していたら色々大変…

❏ 奥サマと同時に治療開始
(男性は泌尿器科・女性は婦人科)
❏ 薬を内服する
❏ 指定日に再検査を受け、治癒を確認
❏ 感染確認から治癒までの間は性交なし

なので「性感染症」は、
妊娠前に検査&治療をしておきましょう!
(恥ずかしがらずに&面倒くさがらずに!)

奥サマは妊婦検診で、
クラミジアの他にも複数の感染症を調べてもらえます。

もし奥サマに何か感染症があれば、
夫クンも一緒に治療の必要はないのか確認しましょう。

「性感染症」は余計な詮索をしたり…、
男女ともにパートナーに伝えづらいと感じます。
でも、今後のふたりのためにそこはしっかり理解し
情報を共有する必要があります。

DAY0でも書きましたが、
「裸の心」で話し合える夫婦にならなければ
これからの妊娠・出産・子育てはとても大変です。

次回は『妊活期間の話』についてお伝えします。
素敵な「パパ準備ライフ」を!

SEE YOU!
助産師マサコ

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