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社会問題の解決には農村社会の復活を目指すべき!

突然ですが、次にあげる社会問題の共通点を探してほしい。
①不登校の児童・生徒の増加
②うつ病・精神疾患の患者数の増加
③自殺者数の増加
④パパ活、立ちんぼ女子、東横キッズ、オーバードーズ
⑤SNSでの悪質動画、バイトテロ、SNSの炎上

 さてこれらの社会問題で浮かび上がる共通点は何だろうか?
それぞれ個別に見ていくと、個人の問題だったり、教育の問題、職場環境や人間関係の問題、長引く不況による貧困の問題、悪ふざけ・教育の質の劣化、自分が目立ちたいだけ…など個々に様々な問題点が含まれている。
 ここに「コミュニティーの欠如」の視点を入れてみてほしい。
 これらの問題点にそれぞれコミュニティーがあったらと仮定するのだ。なおコミュニティーは自分の身近にある気軽に相談できたり、集まれる環境のことを指す。
 ①では生徒同士が集まり、意見交換したり、一緒に遊んだり楽しむことができ、保護者なら悩みを相談することで解決の糸口が見つかるかもしれない。 ②では身近に相談できる環境があることで、自分を深刻に追い詰める前に別の可能性が探れる。 ④はわざわざ自分を害さなくても、新しく生きる道や新しい生き方が見つかるかもしれない。 ⑤は人とかかわることで、その先の影響について想像できるかもしれない

 私はこれらの共通の問題点はさみしさや居場所のなさが問題の根本に隠されているのではないか?と考えている。そしてこれらの背景には身近なコミュニティーの喪失があるのではないか?
 現在ではネットでほぼすべてが完結できる社会になり、一人で生活していてもなにも不便に感じることはなくなってきている。人とつながるのもSNSの発達によりネット上で可能となった。
ネット上では簡単にコミュニケーションが取れ、簡単につながることができ便利である。ただリアルでの交流は少なくなっていて、人間関係の希薄化も進んでいる。人間関係の希薄化については簡単にコミュニケーションが取れる時代になったからこそ、リアルでしかできない感情交流、5感の刺激、非言語によるコミュニケーションがおろそかになっているので、本当に伝えたい趣旨が伝わりにくくなっている。
 さて私は上記にあげた社会問題の解決にはコミュニティーの復活が大切だと考えている。そこには農村社会の復活が重要になると思っている。

 皆さん想像してほしいのですが、「小さな一軒家があり、その周りにたくさんの畑があり、そこには旬の野菜が植えられている。小さな家の軒下には近所の人が集まり、お茶を飲みつつ、畑でとれたキュウリやサツマイモを食べながら談笑している。 子供が返ってきたらみんなで「おかえりなさい」と声を掛け合う」
 どこか懐かしさを感じないだろうか?たとえ身近になかったり、自分の生い立ちの中になかったとしても、それでもどこか懐かしさを感じるのではないだろうか?
 それは一人それぞれの”魂”が記憶しているからだ。
 もちろん今すぐに農村社会を復活させることは難しいかもしれない。しかし農村社会には近所同士で助け合ったり、余った野菜をおすそ分けしたり、困っていた時には声をかけ助けてもらったり、何かしら生活の中でお互いを思いやり、協力しながら生活していた。
 そして子供たちは自分の親以外にも近所の人に温かく見守られながら地域の中で育っていく。常に周りに人がやさしく見守っている。
 一部ではこれらが息苦しく、常に見られている感じがするので嫌な人もいるだろう。それはそれでいいかもしれない。
 ただ一方で、この社会ではすくなくとも”孤独”はない。そのため孤独からくる様々な弊害とは無縁で、自分の居場所をしっかり持ちながら温かい人間関係の中で生活することができる。

 現代社会では孤立感や孤独感から自分の居場所が見つけられない人が増えている。それゆえ不登校や自殺の高止まり、うつ病をはじめとした精神疾患の増加。自分の承認欲求を満たしたいためにパパ活したり、悪ふざけ動画をupしたり…
 これらを解決するためにどこか懐かしさを感じる農村社会の復活が一つのキーワードになるのではないか?
 今一度農業と一緒に、コミュニティーの在り方、自分の居場所についてもそれぞれが見直すべきタイミングなのかもしれない。

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