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『けもフレ2』1話感想&考察 ~けっこう正統続編かも~

なんだかんだで無事オンエアされたけものフレンズ2。結論から言うと割と大丈夫な感じじゃないですか? 制作発表からの道のりとか雲行きとかケムリクサも面白いとか書いてると記事終わりそうだからとりあえずザックリ1話の感想書いていきます。なんか他のことは6話終了後くらいにまとめて。ユクゾッ。


・かばんちゃんの扱いについて


まず驚いたのが、序盤でヒトのフレンズについて言及された際に、かばんちゃんの後ろ姿が見えたことだった。大きな騒動だったので言うまでもないことかもしれないが、前作監督が降りているので、てっきりかばんちゃんは使わない方針でいくのかな……と思ったらこれである。メインビジュアルに居なかったのはもっと後で登場するからだったりして、とか思ってしまう。レジェンドフレンズの概念である。


・舞台について


かばんちゃんといえば、1期のラストでサーバルと新大陸目指してコロンブスよろしく旅立ったはずだが、サーバルはしっかりと『2』の劇中に存在している。何故か。二つのケースが考えられる。

1つめは、「サーバルだけ帰ってきた説」だ。何らかの要因でサーバルがかばんちゃんからはぐれ、その帰路で鑑真よろしく記憶を失い、かばんちゃんのことを忘れてジャパリパークで暮らしているという説。しかし1期では見なかったモノレールがあったり、1期のフレンズが登場しなかったということを鑑みるに、次説のほうが有力だろう。

その2つめの説というのは、「ここは新大陸説」。かばんちゃんとサーバルはなんとか新大陸に辿り着いたが、サーバルはかばんちゃんとはぐれ、その途中で鑑真よろしく記憶を失い、なんかまぁいっか的なテンションで新大陸のさばんなちほーに住んでいるという説だ。まぁまずこっちだろう。バスの代わりにモノレールが通っており、ジャパリチップスやジャパリパンといった1期では見なかったアイテムが流通していることもその裏付けになる。

アヅアエン(たぶんアジア園なんだろうな)などといった聞き慣れない地名の存在や、1期では見ることがなかったフレンズたちの登場を鑑みると、舞台は新大陸である、と考えるのが妥当だ。


・これからどうするねん


キュルルちゃんは完全に記憶がなかったかばんちゃん(ベースとなる記憶がないんだからそりゃそうだ)と違い、過去の記憶が朧げにあるらしい。しかも荒廃する前のジャパリパークの記憶らしいから驚きだ。言ってもたぶんかばんちゃんと同じで、スケッチブックかそれに付着していたものから生まれたんだろうな、という感じはある。

それはそうとして、キュルルちゃんは帰省本能を1話から全開にしているため、おそらく物語はキュルルちゃんの居場所(縄張り)を探す方面で進むのだろう。1期でかばんちゃんが何のフレンズなのかを探していたのと似ている。1期と同じことをやっても仕方ないし、旅路でHorizon Zero Dawnのヴァンテージポイントよろしくかばんちゃんの痕跡を見つけ、最後にはかばんちゃんの元へと辿り着き、そこがなんやかんやあって自然と居場所となる、みたいなエンドだったら面白いかもしれない。(当時けものフレンズとHorizon Zero Dawnは放映&発売時期が被っていたし、人類が滅んでるっぽいところも同じだったので、クロスオーバーとかメチャ見るだろうなと思ったら、別に全く見なかった)(私はサンダージョー!)(お前を殺す)(無慈悲な頭部ビーム砲連射)(殺人ディスク散布)(クソデカタックル)(超名作です)

流石に……流石に前期と同じことはやらない……たぶん……。


・けものからヒトへ。ヒトから人へ。

されど1話だがまだ1話なので、これから物語がどう進んでいくのかは全然わからん(ジャガー)というのが正直な気持ちだけど、一点気になったところがあったので、そこは書いておく。

カルガモの案内でモノレールの駅に辿り着いた時、キュルルはお礼として自分が描いた絵をあげている。正確には描き加えた、と言うべきかもしれないが、ここ。ここである。ここにかばんちゃんとキュルルの違いを感じた。

かばんちゃんは圧倒的に知力属性のフレンズで、その知恵を使ってフレンズたちの問題を解決したり、道を切り開いたりしてきた。だがキュルルにまだその部分は見受けられない。モノレールのドアを開けたのもだいぶ偶然だった。じゃあキュルルは何を持っているのか?

文化である。

絵を描くというのは、古くはクロマニヨン人なりネアンデルタール人なりの時代から行われてきた「文化」だ。誤解を恐れずに言うと、「文化」というものは人間の生活に必要とされていないものだ。

かばんちゃんはもっと生活の知恵というか、問題の解決に特化したフレンズであり、それを布教してきた。それに対してキュルルはもしかしたら、「必要ではないもの」「でも存在すると生活に潤いがもたらされるもの」を布教する存在なのではないだろうか。一部のテルミナスメギドみたいに。ジャパリパークメギドラル説出てきたな。

PPPやトキは「歌」という文化を既に習得していた。タイリクオオカミは「漫画」を描いていたし、博士と助手は「料理」に関する知識を会得しようとしていた。そもそも「料理」の回をする前に、既にアルパカがそれっぽいことを習得していた。かばんちゃんが布教するまでもなく、既に1期のジャパリパークでは一般に布教されていた「文化」。しかしこれが、もし新大陸には無いとしたら……?

この考察は正直どうなるかわからない。まだ1話だし。これから文化的な側面を持った新大陸のフレンズが登場するかもしれない。登場したら登場したで面白いと思うし、登場しなかったら登場しなかったで面白いと思う。考察っていうのはこれくらい投げやりにやっておくくらいが一番いいんだよ。たぶん。


・未来へ

正直な感想としては、「思ったより続編していたな」という感じだった。製作陣の努力の現れかもしれない。がんばれ製作陣。これからどうなっていくかは製作陣のみぞ知るだが、それなりに期待して視聴を継続していきたい。あんまり過度に期待しすぎることもないと思う。もっと何事も肩の力抜いていったほうがいい。俺はSSSS.GRIDMANのこと「よくある雰囲気だけの蛇足系駄作になってしまうんでねーかな〜」とか思いながら観てたら、いつの間にか覇権になってたし、最高に電光超人グリッドマンの続編だった。ありがとう雨宮監督。世界と続編を信じる力をありがとう。けもの関係ない。

まぁとにかくなんだかんだと騒がれたけものフレンズの2期がなんだかんだでけものフレンズしていて安心、という話でした。これからも楽しみ。

あとEDの作詞作編曲がじんさんでおったまげた。自然の敵P? マジで?

(三楼丸)

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