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マネジメントに必要なインナーワークライフとは

やっと読み終わったので、書いてあった内容を自分の経験と照らし合わせてみました。

この本で出てくる「インナーワークライフ」が仕事のパフォーマンスに直結するという考え方は、は自分の経験と照らし合わせても非常にしっくりきました。

インナーワークライフとは?

日本語訳すると「個人的職業体験」ということで、仕事中に人として感じる「感情」「モチベーション」「認識」の相互作用ことです。要は人間は機械やAIではないので、こういった人の内面的な変数がその人のやる仕事の成果や生産性を左右するということです。

「感情」と「モチベーション」は言葉だけ聞いてなんとなく理解できると思うので、「認識」について補足しておくと、上司や同僚、そして自分の所属する組織や会社そのものについて認識のことです。これらの信用度がその人にとって高いか低いかで仕事の生産性が変わる、と聞くとまあほとんどのビジネスパーソンが思い当たるフシがあるのではないでしょうか。

この本を読んでいて自分の体験と比べてもたしかにそのとおりだなと感じたケースとしては、どんなに困難な仕事だったとしてもインナーワークライフが高い状態であれば成果が出るということです。

炎上プロジェクトでのケース

私が前職で経験した某炎上プロジェクトでの出来事ですが、自分のチームの成果が思わしくなく、さらに過剰な労働でチームメンバーが一人、また一人と脱落していってしまったことがありました。基本的な進め方は間違っていなかったと思うのですが、作業に対してのリソースの見積もりが甘くそれによって非常に困難な状況に陥ってしまいました。このときは私も精神的に非常につらい状況で思考停止に陥り、どうすればよいか検討もつかない状態でした。

どうにもならなかったので現場の上司に相談したところ、その上司が非常に素晴らしい考えの持ち主の人で「メンバーが最大限パフォーマンスできるようにサポートするのが上の人間の役目。責任は自分が全部取る」と言ってくれ、実際に進捗会議への毎回の参加やチームへのリソース拡充、外部ベンダーとの調整などをて積極的にサポートをしてもらえました。

やはり後ろ盾があると安心感が生まれるため、その後は自分とチームも高いパフォーマンスを発揮することができ、難局を乗り切ることができました。ただ後から考えてみると上司からのサポートをもらった後に発生したの方が業務遂行難易度は高かったんですよね。非常に解決が難しい問題が発生してしまったのですが、ただ後ろ盾があるというのはやはり大きく、チーム全員で頭をフル回転させた結果、その問題も解決することができました。

マネジャーが必ずやるべきことは進捗確認

話を本の方に戻すと、マネジャーの最も大切な仕事というのは「やりがいのある仕事が進捗するように支援すること」ということでした。
その次に「仕事がうまくいくように支援する」ことと「人が気持ちよく働けるように支援する」ことが重要ということです。(それぞれの詳細は本を読んでみてください)

この話を先程の上司の例に当てはめると、

・進捗を支援する
→進捗会議に毎回参加して、進める上での問題点などを常時共有してくれていた。

・仕事がうまくいくように支援する
→開発ベンダーとのやり取りを手動してくれていた。
→リソースを追加してくれた。

・気持ちよく働けるように支援する
→責任は取るという言葉をかけてチームを信頼してくれた。
→必ず乗り切れるという励ましの言葉をかけてくれた。

という風になり、この本に書かれていることを全部実践していたことがわかりました。

ただ自分の行動を振り返ってみると、たしかにこういった進捗の支援というのはあまりできていなかったなと感じますね。営業案件や新規のアライアンス提携など外に出ていって取ってくることは得意なのですが、その後の業務を誰かに丸投げしてしまっていたなあと反省しています。

現状の業務は非常に人数が少ない中やっていたので、今まではあまり人をマネージすることよりも自分で業務を回すことのほうが多かったのですが、これからはチームとして成果を出すことが求められる機会が増えていくと考えていますので、この本で得た観点を常に頭に入れて日常の仕事に臨みたいなあと考えるのでした。。

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