1回目 八百長世代

「プロレスって八百長じゃん」

プロレスアンチや、プロレスをあまり見ない人がよく言う言葉だ。

この言葉に対して、プロレスファンはどう答えるべきなのだろう。

私が、大好きなくりぃむしちゅーのお二人は、めんどくさくなったら
「そりゃすげえや。」と答える。と言っていた。

めちゃくちゃ良い返しだと思う。

ちなみに私は、この質問をされたとき、こう答えている。

「そうだよ。」と。



私が、プロレスを好きになったのは、中学生の頃だ。
世間は、PRIDEやK-1等の格闘技ブームで
はっきり言うとプロレスは下火だった。

すでに、アントニオ猪木が作り上げたプロレスラー最強という
幻想は無くなり、最後の希望だった桜庭和志も
ヴァンダレイ・シウバに負けてしまった。そんな時期だったと思う。

私は、熱狂的な所謂、猪木信者でもなく
U系に最強を追い求めた人間でもない。

なので、高田延彦が、ヒクソン・グレイシーに簡単に負けた時。
最強という幻想が一気に崩れ去った時。

あの時のファンがどれだけ、どん底に突き落とされたのか
私には想像もできない。

あの時点で、プロレスを追いかけることをやめた人が多くいるはずだ。

私は、ファンを名乗る上で、あの絶望を味わっていないのは
失格ではないのだろうかと時々思うことがある。

おそらく今後のプロレスの中で起こることはない程の絶望。

あの絶望を味わって尚、プロレスを応援し続けた人達が
本当のファンなのではないかと思ってしまう。

しかし、私は、あのプロレスラー最強という幻想が作り出した
熱狂を感じないままプロレスと出会ったので
すんなりと2000年代以降のプロレスにハマっていくことが
出来たのではないかと思う。

冒頭に戻るが、プロレスとは、すごく大雑把に言えば八百長。
ショーである。自分はそう思っている。

ブック(台本)があり、勝ち負けも決まっている。
だが、そんなことがどうでもよくなるような
それらを超える何かが、プロレスには詰まっている。

もし、プロレスラー最強という幻想に先に出会ってしまっていた場合
私は、ここまでプロレスを好きになってはいなかったと思う。

なぜなら、私が最初に出会ったのは、ゴリゴリのショープロレス。
アメリカのWWEだったからだ。

続く。


まとめ
うちの親父は、昔アンドレ・ザ・ジャイアントを後ろから叩いたら
ものすごく睨まれて、ジャイアント馬場に助けられたという話を
よくします。

多分嘘だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?