M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
標準ズームレンズを10年ぶりくらいに刷新し、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROを導入しました。
ここ10年ほど標準ズームは、LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.を使用していました。
LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.は、同じく標準ズームであるオリンパスの12-40mmF2.8PROと双璧を成す超高性能標準ズームレンズで、全域で単焦点レンズと同等の画質を誇るレンズです。
たぶんこの2種類のうちどちらかを一度でも使用してしまうと、もう他社マウントの標準ズームには戻れないのではないかと思うほど高性能で、全ての人に強くおススメできるものです。
LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.は現在は少しレンズ構成が変わって3代目、ライカブランドになっていますが、これは光学性能をライカ基準に合わせただけで、厳密にいえば初期型のLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.のほうが少しだけ優れていると私は思っています。
初期型はパナソニックが最も気合を入れたレンズです。
まぁ実際の撮影では、たぶん気が付くことはできない差です。
しかし新たに購入したのはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROです。
しかもF2.8のやつではなくて、F4.0のやつ。
パナの12-35を使用する前は、キットレンズのLUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH.を使用していました。
これが知る人ぞ知る超小型高性能レンズでして、今でも所有していますが、とにかくすごい奴なのです。
しかも100g台。普通ではない軽量レンズで未だに比肩するものが無いと思っているのですが、いかんせんやはり開放値が変化する標準ズームはとても使い辛く、さらに防塵防滴ではないため私の用途には適さない面がありました。
このような経緯があってLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.を長年使っていたのですが、最近になって後玉に曇りが出たり(これは自分でばらしてクリーニングしました)、小さな塵が入り込んだり、少し防塵防滴能力が怪しくなってきたため12-45mmF4.0PROへ変更した次第です。
雨でも1日中、何の覆いもつけずに雨ざらしで使用したり、かなり普通の人とは異なった過酷な状況で使っているので、仕方ないかなぁと思います。
レンズ自体の信頼性は十分でした。
特にズームレンズは可動域が大きいため単焦点に比べてどうしても劣化があり、このまま使い続けると完全にダメになってしまうため、保存レンズへ異動です。
さて肝心のM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROですが、もちろん凄い奴です。
重量はわずか254g。しかもちっちゃい!笑ってしまうほどちっちゃい。
メーカーは違えど初期のパナキットレンズ12-45mmの思想を受け継ぐ、ありがたいレンズです。
画質に関しては、「F2.8縛り」が無いだけにパナライカの12-35mmやオリンパスの12-40mmF2.8PROを、光学性能で上回ります。
当然ですが、ここは知られざる重要なポイントです。
もともと光学性能が優れているマイクロフォーサーズ規格で、なおかつF2.8縛りを外しているので、そのぶん性能はぶっちぎっているわけです。
全マウント中、標準単焦点レンズで最高性能を誇るとも言われるM.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PROと、同等もしくはそれに迫るレベルではないかと思います。
もちろんF4.0なので、明るさを要求される場合は注意が必要で、別のレンズに変更するか高感度撮影に切り替える必要があります。
一般の人には間違いなく汎用性が高いパナライカの12-35mmやオリンパスの12-40mmF2.8PROを勧めますが、日中の風景やスナップ専門で行くなら軽くて高画質、設計思想がはっきりしているこっちがおススメかな。
雨が降りそうな曇り空で条件がかなり悪かったのですが、さっそく故障確認を含めて撮影を行ってきました。
少なくとも10年ぐらい頑張ってもらおうと思います。
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