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雨の撮影

雨の撮影は、かなり楽しいです。

え!?

と思う人もいるでしょう。でも、これはホント。楽しいですよ。

雨天時は様々な危険度が一気に上がります。
山には入るべきではないし、単純にスリップや凍結、交通事故の可能性も高まります。

しかし十分に注意すれば、かなり楽しい撮影であることには間違いありません。
光の加減がいつもと全く違うし、変化が多彩で予想のできない展開が多く、ドラマチックな写真が沢山撮れます。

ただし雨具などの準備が必要になる他、体温低下を防ぐための対策も必要になってくるため、かなり過酷な状況になることは知っておく必要があります。
甘い考えでチャレンジすると、とんでもない目に遭います。

また、カメラやレンズもそれ相応の準備が必要です。
特にカメラ側に浸水があると、文字通り「終わってしまう」可能性があるため、防塵防滴性能を持つカメラとレンズは必須です。
防塵防滴を高々と謳っていても、実際にはコストダウンのために甘い処理をしているメーカーがあるため、少なくとも個人的には信頼性の高いオリンパスかペンタックスの防塵防滴カメラをおススメします。
もちろん防滴であって防水ではないので、絶対大丈夫とは言い切れませんが、雨天で何ひとつカバーせず丸一日撮影を行っても、少なくともこの2メーカーの防塵防滴カメラで浸水した経験は、私は一度もありません。
まさにフィールド専門カメラと言って良いでしょう。

実際のところ風景撮影において、傘を差しながら雨を凌いで撮影するなんてことは無理ではありませんが、不便極まりなくストレスだらけで、良い写真なんて撮れません。
雨が降っても雨ざらしで放置できるレベルの信頼性の高いカメラが、雨の風景撮影では極めて重要なポイントになってきます。
道具は信頼性が命なのです。

北斎や広重など浮世絵師も、雨天の旅情あふれる風景を描いていますよね。
昔から北斎や広重の作品が大好きなのですが、彼ら天才の作品を見ると、既にあの時代に風景画(or風景写真)のスタイルは完ぺきに完成していたことがわかります。

雨の日はどこに行っても人がいないし、自分だけの世界に出会えるので、雨天の風景撮影はとてもおススメです。

※以下は浮世絵を紹介している太田記念美術館のnoteです。
是非、一度ご覧ください。

雨の青島
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8


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