動物園撮影の焦点距離
天気が下り坂で遠出を中止したので、さてどこに行こうかな?と考えていたのですが、「そうだ、動物園に行こう!」となりまして、撮影してきました。
宮崎市にあるのは「宮崎市フェニックス自然動物園」。
平日はとても静かで快適!
動物たちものんびりしていて、ストレス無く、素晴らしいのです。
私はこれまでに記事で書いたことはないのですが、「超」動物好きでして、動物園が大好きです。語らせると長いです(だから止めておきます)。
訪れたときには一応カメラを持っていくものの撮影は二の次で、基本的に動物を眺めたり、触ったりするのがメインです。
しかし今回は「撮影しよう!」と思ったわけです。
理由はですね、ネットで検索してみると分かるのですが、「動物園の撮影に適したカメラの焦点距離は?」という内容に対して、ほぼ全ての記事で35mmフルサイズ「70-200mm」を勧めているのです。
動物園好きとしては「はぁ!?」と思ったのです。
しかもほとんどの記事で、該当レンズを紹介してリンクを張っています。
事実かどうかはわかりませんが、私はコレを見て、たぶんあまり詳しくない人が書いた記事を、そのままコピーして広まったのかなぁ??なんて思ってしまいました。
まず知っておかないといけないのは、動物園にはでっかい動物から、めちゃめちゃ小さい動物まで多種多様な生き物がいることと、対象動物までの距離も動物園によってまちまちで、これならベストという基準は結構難しいということです。
つまりパーフェクトを狙うなら、標準から超望遠まで全域の焦点距離が必要になります。
ネット記事のおススメが35mmフルサイズで70-200mmということは、マイクロフォーサーズなら半分の35-100mmです。
はぁ!?
実際に撮影した結果から、ほとんどの撮影はマイクロフォーサーズの100-300mm(35mm換算200-600mm)くらいになりました。
ケースによっては400mm(換算800mm)が使えると便利で、安心できます。
ネット記事を信用して35-100mm(換算70-200mm)だけを持ち込むと、私なら間違いなく後悔します。
少なくとも私の結論からすると、動物園ではマイクロフォーサーズで100-300mm(換算200-600mm)か100-400mm(換算200-800mm)がベストでした。100-400mmのレンズはさすがに少しかさばるので本気の撮影用ですが、マイクロフォーサーズの100-300mmはわずか500g程度のレンズになるので、ぶらっと訪れて撮影するには最適でしょう。
また、柵や網などがあるため近くで撮影したいのはわかるのですが、近づけば動物は警戒したり、かなりのストレスになります。
でっかいレンズを向けられると怖がります。
むしろ後ろに離れて撮影するのがベストで、出来れば木の後ろに隠れたり、垣根の後ろなどから数m以上離れて撮影したいところです。
その意味でも望遠側焦点距離に余裕があったほうがいいです。
あとは標準域の25mm(換算50mm)があれば家族の写真を撮ったり、周辺の写真を撮ったり、様々な状況に対処できると思います。
超望遠レンズを持ち歩くなら、標準レンズは必須かな。
カメラ関連のネット記事には今回の焦点距離の話以外にも、例えば「画素数が多いほうが画質が良い」など、おかしな情報が大量に流れており、十分な注意が必要です。
今回実際に持ち込んだのは17mmを付けたE-M5と、30mmを付けたOM-5、100-400mmを付けたE-M1 Mark IIの3台。
まさかのメインカメラ3台持ちですが、マイクロフォーサーズなら何の支障もなく持ち歩けます。
フロントのポーチには2台のメインカメラが、苦も無くすっぽり収まってしまいます。
もちろん今回は実験のためなので、さすがにカメラ3台を持ち歩くのは現実的ではなく、2台体制がベストでしょう。
撮影した写真は、通常多少のトリミングをすると思いますが、今回は焦点距離の検証のため1枚を除いてトリミングなしで公開しました。
撮影時の焦点距離と、カッコ内に35mmフルサイズ換算の焦点距離を記載しています。
少し枚数が多いですが、何かの参考になれば幸いです。
動物園には生まれて間もないキリンの赤ちゃんがいたのですが、これがかわいいのなんの。生き物好きとしては、もうたまりません。
動物園はいつ訪れても幸せな気分になります。おすすめです。