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旅先案内 襟裳(えりも)岬

こんにちは。しんはくです。
旅に出ると、ついつい岬に到達してしまいます。
旅が好きな人の97%くらいは「岬が三度の飯よりも好きだ」という、私の公式脳内妄想データがあります。
なぜでしょうね。

旅好きな人は、いつも限界まで行っていみたいと思っているのです。山であればあの山の頂点に立ってみたい、峠があればその峠を越えてみたい、そして島国である日本は、限界まで旅をすると必ず海に突き当たります。それでも何とか、もっともっと限界まで行ってみたいと思うので、「あそこの先っちょまで行ってみよう!」となるのです。とても単純な発想が旅人を突き動かすのです。あら不思議、そのさきっちょは岬なのです。

さて今回はそんな岬大好きな私が数々の岬を巡り、かつて旅してきた中でも最高に素晴らしいと感じた岬を紹介します。

その岬は北海道の襟裳岬(えりも岬)です。
意外に思ったでしょ。きっと本土最北端の宗谷岬を挙げると思ったでしょ。
いえ、襟裳岬なのです。
襟裳岬は私たち旅人が期待する「こんな岬だったらいいなぁ」という要素の全てが詰まった、旅情を強く刺激する素晴らしい岬なのです。

襟裳岬には苫小牧(とまこまい)もしくは帯広(おびひろ)からアクセスすることになりますが、苫小牧からは約160km、帯広からは約120kmも離れています。
特筆すべきは西側から岬へ到達する直前の県道34号の景観です。道は大きな丘陵の上を走っているのですが、かなりダイナミックな風景が展開します。周囲には遮るものが何も無くなり、南東には母なる太平洋と、そして北東には遥か先へと続く日高山脈の峰々が見えます。この風景が本当に素晴らしい。何かすごく楽しいことがこれから起こるような、ワクワクした気持ちでいっぱいになるのです。
大海原と大山脈と丘陵の草原、全て備えた景観は、究極の景観とも言ってよく、これ以上望むものがないレベルの風景です。

襟裳岬は風の強い岬として知られています。訪れるならば夏がベストでしょう。個人的には夏が終わって秋へと変化する前の9月、そうまさしく今が素晴らしい。夢のような短い北海道の夏と、ふっと秋の匂いがする風を感じながら訪れる襟裳岬は、格別な旅気分を味わえるだろうと思います。ただし北海道の9月はそこそこ雨天の確率も高く、ベストを掴むには天候との駆け引きになるかもしれません。

また9月上旬ごろは日高昆布の最盛期でもあります。えりも町では、私たちにとってはとても珍しい日高昆布漁を目にすることができるでしょう。巨大な昆布を大量に天日干しにしている様子は興味深いもので、この独特の風景がまた素晴らしいですよ。

そんなわけで、さあ、今すぐ旅に出ましょう!

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