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もどかしさ

こんにちは。
奥山滉太です。

この文章の大前提として、何の利害も無しに、地球上にいる皆と笑いながら生きていきたいと思っています。

その上で、外の世界に関心のない方に関心を持っていただけるよう、世界がどう繋がっており、なぜ一緒に生きていこうとすることが大事なのかを、色々なことが起きている今、一人でも多くの方に伝えることができたらと思い、書きました。


今、起きていること

2020年、地球では新型コロナウイルスが蔓延し、現在(2020年6月4日)、感染者数629万人、死亡者数38万人となっています。

新型コロナウイルスによって、多くの人が亡くなりました。
そして、ほとんどの人がこれまでと同じような生活を過ごすことが難しくなっています。

そして、今、アメリカで起きた一つの事件をきっかけに人種差別問題に戦うデモが広がっています。ただ、日本では人種差別問題への本質的な部分への無関心があります。

この2つの事象をグローバル化の視点を加えて考えてみました。

グローバル化とは

グローバル化とはあるゆる物事の距離感が国境を超え、近くなってくることです。

世界では、人の移動のハードルは1世紀前と比べるとはるかに低くなりました。
金銭的で言えば、日本からタイに行くのも、LCCを使えば、片道1万円です。
制度的に言えば、多くの国が提携を結びVISAなしで行くことができる国が増えています。

その結果、世界中の多くの人が未知の世界を求めて、旅するようになったのです。

ぼくは、グローバル化をとても素晴らしいものだと今でも思っています。
多くの人と出会い、学び、喜びを共有することができることは幸せです。

ただ、グローバル化にもリスクがあります。
そのリスクが顕在化したのが、この2つの問題だと思います。

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスからぼくが考えたことは2つです。

1つ目は、グローバル化についてです。

今回の地球上でここまで広がったのは、このグローバル化が一番の要因だとぼくは考えています。(ただの素人の意見ですが)

グローバル化のリスクの一つがまさに感染症でした。

人の移動が盛んになったことで、ある地域にはなかった感染症を持っている人がやってくるリスクが高まったのです。

そして、今回の新型コロナウイルスは、まさにその人の移動で世界各地に広がっていきました。

中国からヨーロッパ、そしてアメリカと広がり、現在、ロシア、ブラジルで拡大しています。

これが国境のハードルが下がり、人・物の移動が変化した結果なんだと肌で実感しました。

2つ目に考えたことが貧困層についてです。
ぼくは、貧困というものがなければ、今よりも救える命が多くあったと考えています。

貧困とはただお金がないということではありません。あらゆる機会にアクセスができないということです。

大切な機会の一つに医療や衛生環境、健康的な食事などがあります。
貧困状態にあると、それにアクセスすることができません。

今回のような感染症が広まると、貧困層はまさに一番感染しやすい状態になるのです。
本来、衛生環境が保てて、健康的な食事をすることができていれば、そしてマスクを購入することができれば防ぐことができていたかもしれないのに、新型コロナウイルスに罹ってしまっている可能性が高いです。
(もちろん、万全な準備をしたからと言って、新型コロナウイルスに罹らないわけではありません)

それを自業自得であり、自分とは関係ないことだと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ぼくはそう思いません。
彼らが感染症に罹ることで、さらに感染症が広がり、まわりに回って、自分のところにやってるからです。
間接的に自分たちのリスクが高まっています。

そのため、最低限の医療、衛生、食事にアクセスできるようにし、個人で感染症に対してできることをしていくことが重要になってきます。


では、自分の住んでいる市町村の経済格差を是正していけば良いのかというと、そうではありません。

グローバル化によって、人の移動が自由になった現代では、自分たちの住んでいる地域を守るだけでは、自分たちを守ることは難しいです。
都道府県、日本、そして世界で経済格差を是正していくことが必要となっています。

自分たちの地域が外部からの人の移動を封じ込めたとしても、周りの地域が機能しなくなり、物が届かなくなると、困るのは自分たちです。

再度になりますが、貧困に陥ってる人がいなくなったとしても、感染症を抑えられるわけでは全くありません。
ただ、誰もが最大限の予防をできるようにすることは、間接的に自分の命を守ることに繋がるということです。


日本人の人種差別問題の本質的な問題への無関心

先月、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで、警察官に首を押さえつけられて、黒人男性が死亡した事件が発生しました。
それを発端に、SNS上で広がっていき、現在、世界各地で黒人への人種差別がなくなるよう訴えるデモが起きるようになりました。

今回の黒人差別問題を契機に、世の中にある全ての差別を無くそうと動くときであるとぼくは思いました。

ただ、日本社会には、「自分たちとは関係ないことだ。」と感じていたり、ただ「可哀想だ」と感じていたりしている方もいらっしゃるように思います。

確かに、日本人の中には黒人や白人などが少ないから関係ないと思う方もいらっしゃること、理解できます。出会うといっても電車の中や街中ですれ違うぐらいかもしれませんし。

ただ、日本人皆が、それぞれ加害者になっているかもしれないことと、被害者になっているかもしれないことを自覚していないように思います。

今回の事件で日本人が考えるべきことは、「可哀想だ」で終わらせるのではなく、誰かの人と違う点を見たとき自分がどう過ごしているのかであり、そして、世界で何が起きているのかだと思います。

日本にも人種差別だけでなく、たくさんの差別があります。
例えば、女性差別、部族差別、見かけによる差別、移民への差別、ハーフと呼ばれる方への差別など。

正直、ぼくも完全に差別をしていないとは言い切れる自身がありません。
無意識で差別をしてきてしまっていることがある気がします。

無意識に、女性を下に見てしまったり、風貌で判断してしまったりしているかもしれません。
自分から差別された方がいらしたら、申し訳ございません。

そして、自分が誰かを差別してしまっていたように、自分も誰かに差別されていたかもしれません。
ギリシャに行ったときに、マスクをしているだけで笑われながら動画を撮られました。

日本にしかいないからと言って、自分たちが差別をしていない保証はないのです。

じゃあ、自分の意識だけを変えれば良いのかというと、それだけではありません。
世界の流れを知ることもとても重要です。

グローバル化社会において、人は移動し、物は移動し、情報が瞬時に移動しています。つまり、各国がそれぞれに相互依存している状態です。

その結果、日本人への差別的考えが発生したら、いつどこから自分たちが影響を受けるか分からないのです。
例えば、大袈裟に言うと、「アジアにはAの商品を届けないようにしよう」ということが起きるかもしれないのです。

そして、いつ自分たちの生活を支えてくれている誰かが差別を受けているか分かりません。
例えば、自分たちの必要としている製品を作っている工場で、「あの人種は雑に雇用して良い」ということが起き、そうすると、いずれ製品が作られなくなってしまうかもしれません。

だから、今、自分たちの意識を変え、世界の問題にみんなで向き合わないといけないのです。


みんなで作る地球共生

もっとみんなで一緒に生きていることを考えることができたら良いなとぼくは思います。

身近な家族や友人はもちろん、地域の方々、そして、地球に住んでいる全ての人と生きているということを感じてもらうことができたら、『誰もがいることができる社会』になり、そして、『誰もが自分で人生を決めることができる社会』になり、そして、自分も幸せになることができると思っています。

貧困層にいる方が現在、急増しています。世界が逆戻りしています。
そして、世界にたくさんの差別問題があります。

まずは、一緒に普段の生活意識から考え直して生きていく。そして、できる余裕のある人は、支援のアクションをとっていく。
それが地球に住んでいるみんなで生きていく第一歩かなと思います。

以上です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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