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『ひとり親けんこう白書』第1章シングルマザーの健康課題(前編)

シングルマザーズシスターフッドが研究者の皆さんと協力して調査してきた、シングルマザーの心と体の健康、そしてピアサポートの効果についての結果をまとめた『ひとり親けんこう白書』が完成しました。

ここでは、第1章の「シングルマザーの健康課題」の前半をご紹介します。

『ひとり親けんこう白書』第1章 ひとり親の健康課題より

私たちは、シングルマザーの心身の健康に着目し、シングルマザーのセルフケア講座の申込者に対し、講座受講前の状態についてアンケート(n=69, 平均年齢43.2歳)を取りました。アンケートの回答からは、日本で暮らすシングルマザーの体や心の健康状態が見えてきました。

まず、アンケートに答えてくださった皆さんの属性を尋ねました。

シングルマザーのセルフケア講座の受講生がひとり親になった理由はさまざまですが、最も多いのが「離別」で72.5%。次に「離婚予定」(別居中など実質ひとり親の状態)と続きました。「死別」「非婚」はともに6%弱。行政のひとり親家庭支援施策の対象となっていない「離婚予定」の方が受講されているのが大きな特徴です。
「ひとり親になった年齢」を聞くと、約半数が30代、40代が4割を占めました。若年層のシングルマザーのニーズが低いのか,あるいはニーズはあっても情報へアクセスできていないなど,何らかの要因で受講に至っていないのか,精査する必要性があります。

そして、アンケートでは、健康状態に大きな影響を与える「睡眠」について、尋ねました。

睡眠時間が6時間未満が約半数。これは40代男性の平均睡眠時間に近く、40代女性の平均睡眠時間よりやや短くなっています。ちなみに日本人の睡眠時間はOECD諸国の中で最も短く、その問題が指摘されています。

アンケートからは、睡眠時間の問題だけでなく、睡眠の質にも問題があることが見えてきました。


私たちの想像以上に、睡眠の問題を抱えている方がいることがわかりました。ストレッチや瞑想は、睡眠の質を向上させる効果があります。セルフケア講座でストレッチや瞑想をすることで、こうした睡眠のトラブルの軽減につながることを期待しています。

シングルマザーの健康課題、続きは次のページで!

https://www.singlemomssisterhood.org/singlemoms-health

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2023年9月27日(水)12:00-13:00
『ひとり親けんこう白書』完成報告ライブ配信を開催しました。
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