子守唄のおまじない

執筆者 mina

「のどたんは~、いい子だね~、のどたんは~、いい子だよ~♪」
からはじまる歌を毎晩歌いながら、息子と二人で眠りについている。

小学4年生になる息子が、赤ちゃんの時に作った歌。

人をほめるのが得意じゃない私だけど、子どもには「いいところはちゃんと伝えていこう」って決めていた。

でもきっと、私のことだ。子どもが大きくなるにつれ、照れくさくなったり
自分が忙しくなったりしたら、この気持ちを忘れてしまうかもしれない。
そう思って「いい子だね、やさしいね、かわいいね、かっこいいね」といったほめほめ言葉を盛り込んで、適当に節をつけた子守唄を作っておいた。

何年も、眠る前のお約束のように歌い続けると、おまじない効果か、息子は本当に、やさしくてかわいい、いい子になっている。

ちなみに、短い子守唄には盛りこまなかったけれど、自由で、何より健康といううれしいおまけ付き。

あの時の私、ありがとう。ナイスアイデア。

親子二人暮らし、淡々と過ごす毎日。息子のことはもう「のどたん」という呼び方ではなくなっているし、最近は、ほめると「親バカフィルターかかってるから!」などと返されるようになった。

私はシングルマザーにもなった!

それでも変わらず10年間歌ってきたこの子守唄を、これからも歌い続けるよ。

この歌は「のどたんが~、大好きよ~♪ 大好き!」と言って終わる。その言葉は、私の耳にも届いていて、私は、大好きな人がそばにいるのをいつも知っている。

そのことが、とても心強いのだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。このエッセイは、NPO法人シングルマザーズシスターフッドのMother's Dayキャンペーンのために、シングルマザーのminaさんが執筆しました。
このキャンペーンでは、ひとりとして同じ人はいない、個性あふれるシングルマザーたちのかけがえのない素顔を祝福し「自分を大切にすること」「セルフケアの大切さ」を呼びかけています。「こういう支援て大事よね」と応援してくださる方にはぜひ、ご寄付をお願いしております。ぜひ、Mother's Dayキャンペーン応援ページもご覧ください。

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