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「長期化するコロナ禍におけるひとり親の就労・ 生活調査〜1690人の実態調査・速報〜」を発表しました

 シングルマザー支援に取り組むしんぐるまざあず・ふぉーらむおよび研究者、専門家らによるひとり親調査プロジェクトチームは、約2年にわたる新型コロナウイルスの影響を受け、ひとり親の就労・生活調査を2021年12月に実施し、その調査結果を速報レポート「長期化するコロナ禍におけるひとり親の就労・生活調査〜1690人の実態調査・速報〜」として発表しました。本調査はしんぐるまざあず・ふぉーらむの食品支援を受けている人たちを対象としており、2021年の12月時点では、自身の雇用や収入に「影響を受けた」ひとり親が約8割と、緊急事態宣言の解除などに関わらず非常に高い割合のひとり親が影響を受けていることがわかりました。地域によっては雇用の回復の兆しがあるものの、ひとり親の生活はまだまだ厳しい状況にあることがわかります。

 また、内閣府が12月24日に公表した「子供の生活状況調査の分析報告書」の貧困世帯(年収が約 159 万円を下回る世帯)と比較しても、経済的な理由で食料が買えない経験について「よくあった」「ときどきあった」と回答したひとり親が61.6%と、内閣府調査の18.4%の3倍以上にのぼり、親だけでなく子どもへの影響も深刻であることが明らかになりました。

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コロナ危機以前から脆弱な状況にあるひとり親が十分な収入を得ることができ、自身と子どもの心身の健康や学びを保障できるよう、継続的な支援および政策が求められています。



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