成績を上げる為の処方箋
日本人は何かに取り憑かれているのか。
もうすぐ短い夏休みが終わろうとしていますが、メールを開いてみるとどっさり未読の文字が積もっている。あちゃーって感じです。
その中には「部下のスケジュール管理の徹底」なる題目がある。
スケジュール管理って。溜息が出てしまいます。
学生の頃もそうです。
何かを始めようとする時は決まって綿密なスケジュールという名の時間割を立て、れに沿って行動しようとする。それが最善なんだと思い込んでいる。
だけど、いくら綿密な計画を立てても、その通りに行くことなんて稀です。経験上、殆ど不可能なのではと考えています。
うまく計画通りに進まなかった時、僕たちは精神力の弱さを原因として挙げるのではなく、時間割を作る際の計画の立て方に問題があると結論づける。
計画や時間割、スケジュール管理だって同じです。結局は中身が「願望」の塊になっていることに誰も気づいていない。
例えば、子供の頃の夏休みの学習計画を思い出してみる。
僕の場合、野球の練習が忙しいので、何とか勉強と読書の時間を作ろうと考えていました。そこで、円グラフを用いて時間割を区切ってみたのです。
何時から何時までが読書で、何時から何時までが宿題時間。
でも殆ど守られることはなかったかな。
時間割を作っているときの心の中は
「これくらい頑張っているんだ」
「これだけやれば、きっと誰かが認めてくれる」
「成績だって上がるはずだ」と言う思いで溢れていました。
つまり、願望をもとにして、現実を全く反映していない時間割を作っていただけなのです。
本当に実力を高めたいのであれば、実現不可能な理想像を描いていても何も解決しません。例えば、マラソンを例にとってみても明らかです。ランニングマシンを使って初めから日本記録並の早さに設定しても、誰もついて行けません。すぐにマシンから降りてしまうか、嫌気がさしてあっという間に止めてしまうのがオチです。多分、再挑戦もしなくなると思います。
逆にハードルを下げてみては、と言う意見も出るでしょう。
しかし、これもダメです。この程度なら今日でなくても明日でもいいやって思い始めるから。明日でも取り返せると思った時点で負けなのです。
成績や実力を上げる最も簡単で正しい方法があります。
長期計画を立てる代わりに、期間を決めて毎日のノルマを決める。
たったこれだけです。
勉強の場合、毎日2時間勉強するのではなく、毎日10問の問題を解く。
つまり、具体的にすべきことを決めるのです。ここには妥協はありません。終わるまで止めない。分かるまで粘る。これが鉄則です。
やることさえやってしまえば、あとは自分の時間。
リラックスしても良いし、テレビゲームだって問題ない。
僕の同僚にゴルフが好きな方が多い。
皆さん始めて10年くらい経つのに100前後のスコアです。だから少しでもスコアを上げるために練習だけでなく、ラウンドを繰り返している。プロを目指しているなら兎も角、一向に上達できないのが共通の悩みだと言う。
僕もゴルフは好きです。
とっくの昔に止めていますので、今では年に数回のお付き合い程度かな。殆ど練習には行っていませんが、それでも2回に1回は70台でラウンドできている。
何故か。
一緒にプレーする人は疑問に思っているようだ。
道具だって18年も前のモデルで錆び付いている。
簡単です。習慣が違うのです。
殆どのプレーヤーはホールを終える毎に、Parとかbogeyとか、自分のスコアに一喜一憂しているだけ。スコアを上げたいのであれば、もっと大事なことがあります。
皆さんホールアウト後、グリーンからティーグラウンドを見ないのです。
グリーンから眺めると、自分が何処に打ったから苦戦したのか、その理由が明確なのです。何処に打つべきだったのか考えようとしないのです。何処に打つと楽だったのか。ゴルフ場は同じような景観が多いので、パターンさえ掴んでしまえば応用がきくのです。
模範解答から自分が出した解答と照らし合わせて検証しない。
そんな癖がついているから、きっとゴルフの上達を妨げているのでしょう。
それなのに、皆さん道具のせいにしている。
偏差値が上がらないのは、使っているシャープペンシルが悪いからだ。
これとほぼ同じことをしているんです。
仕事の成績、勉強の偏差値や成績、ゴルフのスコアだって全部同じです。
スケジュール管理ではなく、すべきノルマを自分で決める。
たったこれだけなのに、誰も教えてくれないのが現実です。
妻に管理されている亭主より愛を込めて。。。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
残り少ない楽しい夏休みを満喫してください。🌱
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