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Singha Beer Meets タイレストラン《2階のぞうさん編》
シンハービール note タイレストランレポート
シンハービールは、1933年にタイで生まれ、王室にも認められた由緒あるプレミアムビールです。一番搾りから醸造され、独特で豊かな味わいが加わったビールは、アジアンスタイルならではのバランスの取れたスパイシーな味わいを持ち、愛され続けています。※お酒は20歳になってから。お酒は楽しくほどほどに。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
夏の終わりと秋の訪れのあいだを揺らめく今日この頃。
今日も美味いものを訪ねて三千里。
お腹を空かせてやって来たのは国分寺。
国分寺といえば、個性豊かな面白いスポットが点在するエリアだ。
その期待を裏切らないタイレストランがあると聞きつけた。
その名も『2階のぞうさん』である。え?もう一回言ってくれる?
ええ、『2階のぞうさん』です。
国分寺駅北口から徒歩3分で辿り着いた。
途中で小道に入り込む感じが異国の旅の寄り道のようでワクワクする。
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赤いのれんに導かれて扉を開ける。どこでもドアで異国へやって来たようだ。
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ご機嫌な音楽が流れる店内。個性あふれるインテリアにあっちもこっちも気になる。あ、窓の外に日向ぼっこする三毛猫を見つけた。ここはまちがいなくタイの空気感が漂っている。初めてなのに不思議と寛いでしまう居心地の良さ。ここだけ時間の流れがゆったりしているように感じられる。間違いなく長居してしまうだろう。
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さて、席に着くとお楽しみの時間。メニュー表を開こう。辛さ調節をしてくれるので、辛いのが苦手な人も、激辛好きの通の人も好みの辛さでタイ料理を楽しめる。
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料理長のサイトウさんにお話を聞くことができた。このお店の料理は、調味料にこだわり自家製タレで食材の美味さを引き出す味付けを日夜追求しているという。どんなに仕込みに時間がかかっても丁寧に一品一品を味わってもらいたいと語ってくれた。
余談だが、こちらの料理長、木を愛する写真家でもあり、国分寺の学生たちと一緒に店内でアート展示を開催するアーティスティックな一面をもつ。そんなまっすぐな熱い想いを秘めたサイトウさんの人柄に惚れ込んだ常連客が、足繁くこのお店に通うのも納得だ。
さて今回いただく3品はこちら。
1.ソムタム
2.ヤムウンセン
3.豚トロのあぶり焼き〜青唐辛子とパクチーのたれ〜
さあ腹ぺこだ。キンキンに冷えたシンハービールで今日という日に乾杯しよう。
タイの伝説のライオン「シンハ」もご機嫌に闊歩しているようだ。
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1品目、いただきます。
「ソムタム」はタイ東北部イサーン地方の伝統料理で、青いパパイヤを使ったタイの代表的なサラダだ。「ソム」は(酸味)「タム」は(叩く)という意味だそう。酸味の効いた自家製のたれが美味い。コリコリとした歯応え抜群のパパイヤの食感と干しエビの香ばしさが絡まって食欲をそそる。添えられたパクチーと一緒に食べるとフレッシュな香りが鼻を抜けた。黄金に輝くシンハービールをいっきに喉に流し込む。タイ料理はサラダでビールがいけるのだ。一品目にふさわしいボリュームも満点なサラダに笑みがこぼれる。
さて、2品目の「ヤムウンセン」が運ばれてきた。いただきます。
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これまた彩鮮やかなご馳走である。こちらもタイでは定番のサラダで、酸味の効いた「ウンセン(春雨)」とエビや豚のひき肉、野菜などを「ヤム(和える)」のが特徴だ。栄養満点でヘルシーなのも嬉しい。
プリっぷりの海老を春雨とあわせて頬張った。豚のひき肉のコクが絡まって美味すぎる。春雨のつるりとした食感も最高だ。食材と調味料のバランスが良くシンハービルがさらに美味い。もうすでに瓶1本あけてしまった。
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シンハービールの2本目を注文したところで、3品目の「豚トロのあぶり焼き〜青唐辛子とパクチーのたれ〜」がやってきた。肉だ。ビールに肉は勝ちしかない。もう今日は完全に勝利の日となることを約束されたのだ。
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こんがりとジューシーにあぶり焼きされた豚トロに目が釘付けに。
堪らなく箸を素早く握るが、料理を運んできてくれた料理長が「この青唐辛子とパクチーのタレが美味いんでぜひこれを付けて食べてみてくださいね。」というので、心を落ち着けてまず手前のタレをそっと口に招き入れた。
おー!なんだこの美味いタレは!ピリッとした青唐辛子とクセになるパクチーの香り、そしてやはりここでも自家製のタレが三位一体となって特有の旨味を生み出している。正直このタレだけでお酒がいける。シンハービールに合わない訳がない。このタレを箸でチビチビつつきながら、グビっとシンハービールを流し込むのが粋というもんだ。これは独り言にも花が咲く。仲間がいれば満開だ。
主役の豚トロをいただこうではないか。豚トロにさきほどのタレをちょこんと乗せたらあとは噛み締めるだけ。噛むほどに口の中で豚トロの旨い脂のコクが広がる。そこに、酸味と辛味の効いたタレが爽やかな青い風を吹かせる。時間差で訪れる旨みのハーモニーに身を任せよう。ゆっくりじっくり味わうのが至福。勝った。
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心もお腹も満たされて上機嫌。少し店内を見させてもらった。レコードや旅本、旅人日記なるものがひしめきあっている棚が気になる。ここ2階のぞうさんは、DJブースもあり音楽のイベントが開催されることもあるようだ。
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アジアの旅人日記を見せていただいた。タイだけでなく、世界のいろいろな風景を見てきた店主奥冨さんのかけがえのない思い出や経験の記録がここに詰まっていた。ここ2階のぞうさんのインテリアも世界の国々からインスピレーションを得たものを集めて作り上げたという。その一つ一つがこのお店の個性的で誰にでも開かれた旅人の休憩所のような空間を生み出しているのだろう。
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グルメレポートではあまり触れないのだがあえて言わせていただく。
「お手洗いを必ず見てください!」さきほど料理長サイトウさんが木の写真家であることを紹介させて頂いたが、お手洗いスペースがサイトウさんのアート展示場になっているのだ。まるで小さなアトリエ。おそらくここで一日過ごせるだろう。インスピレーションが沸き起こるにちがいない。美味い料理とシンハービールで仕上がった後、素晴らしいアートを堪能できるなんて。おそるべし2階のぞうさん。
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居心地の良い空間で、美味いものを食べて、美味い酒を飲む幸せは他の何にも変えがたい特別な時間だ。「美味い」の周りにちりばめられたそれぞれの物語に思いを馳せる。今日の「美味い」はそういうものに支えられている。少し酔いがまわったかな。
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ごちそうさまでした。
ありがとう2階のぞうさん。
ありがとう、シンハービール。
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