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海外の学会に出て思うこと。

1.from JAPAN

まず、【どこの出身なの?】と聞かれて、from Japan.と言えることに感謝したい。

【日本人です】というアイデンティティを自分が持てるようになってよかった、とも思う。
それは親にも、国にも感謝したい。


他の国の人と話したとき。
【あの時は助けてくれてありがとう】と他国の危機(災害や社会問題など)があった時、日本がお金の援助をしたり備品を送ったことのお礼を言われると、はっとする。

日本にいると、
「日本はどんどんお金がない社会になっていっているのに、そんなに他国のサポートをしてどうするんだ!」という声も聞く。

外の世界に出ると、
他国が困ってた時、日本政府がサポートしていたことを直に感じる。

2.ディベート力

私は日本の教育で育ったが、質問の多い子供だった。
でもいつしか、義務教育の中で、
「そんなに質問するの?」という周りの目が気になり、口をつぐむようになった。

疑問があり手を挙げると、「静かに。黙ってなさい」と言われることもあった。
目立ちたがり屋だね、と言われることも。

この教育のおかげで、
静か🟰クール
よく喋る🟰うるさい

と、思っていた思春期もあった。

医者の学会でもそう。
あまりにも演者に質問すると、やたらと見られた。

「自分の発表の前には、質問は控えなさい」と大学時代に言われたことも。



でも本来、学会という場では、ディベートが1番大事なのだ。
話を聞いて、考えて、思ったことをシェアする。これが学会の醍醐味。

人と人とは、対話をすることで、成長し、アイディアが生まれていく。
口に出さないと、思ってることはわからない。

聞きたいことがあるなら、聞く。
質問があるなら、ためらわない。
間違っててもいい。
対話することが大事。
直接話さないと、相手の意思はわからない。

積極的に質問しよう!と思うと、
隅々まで、プレゼンを聞く姿勢でいられる。

日本の学会は寝てる人が多いな、と思う時がある。
質問するぞ!と思うと、寝てなんていられない。


私は日頃からかなり喋るタイプだが、
まだまだディベート力が足りないと思った。

自分の成長のためにも、学会時には黙ってる時間はない。
もっと話す力を磨かなければ。

3.すみません、と言わない。

今回、
すぐに謝らないこと!
sorry!と言うな!

と、何度も言われて旅立ちました。

「"私なんて"と思わない」
「"すみません"と言わない」
「自分の英語は、聞き取りにくいかな?なんて思わないこと。自分のペースに合わせてもらう気持ちでいること」

海外の学会のプレゼン前に
友人たちが私に言ってくれた言葉。

非がない限りは謝らない、これは非常に大事。



私が"きちんと"英語を始めたのは一年前でした。まさか一年後に英語でプレゼンするとは。

世界は広い。
誇れる実績があるならば。
scientistとして、日本人として。
これからも発表を続けたい。

ありがとう、my friend E.

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