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岩手三陸小旅行日記(前編)

 先週末は夫婦で岩手県の三陸沿岸に出かけてきた。
 一番の目的は6月9日に大槌町で開催された岩手大槌サーモン祭りと大槌町郷土芸能祭だったのだが、せっかく大槌に行くのなら周辺の街にも寄りたいねと夫婦で相談の結果、これまで通ったことは多々あれど街をゆっくり観光したことの無かった釜石で一泊してから大槌に向かうことにした。

 ちなみに大槌町には昨年と今年の春の大型連休にも立ち寄っている。

 訪れるたびに好きな場所やお店が増える三陸沿岸。
 今回も、期待を胸に三陸道を北上した。


6月8日土曜日 まずは陸前高田で買い物と昼食


 午前10時頃に家を出て三陸道を走る。天気は快晴。
 当初はもう少し早めに家を出て昼食も釜石でと考えてお店も何軒かピックアップしていたのだが、予定より遅くなってしまったので陸前高田で三陸道を降りて昼食を取る。
 陸前高田の「まちなかテラス」は飲食店も多く、市営の無料駐車場もあって便利である。

 車を停めたら食事の前に、まずはいつもの「いわ井」さんへ。


 器と和雑貨、そして地酒を取り扱う「いわ井」は以前からお気に入りのお店。並べられた食器や雑貨ひとつひとつが魅力的で、見ているだけで嬉しくなる。
 前回訪問時はこちらで九谷焼の蕎麦猪口と小皿を購入したのだが、今回はハリネズミをかたどった可愛らしい陶器の箸置きに一目ぼれして衝動買い。さらに、地元の酒蔵・酔仙酒造の特別純米酒「たてがみ」も購入。こちらは陸前高田産のひとめぼれを9号酵母で仕込んだものだという。ここに来ると、つい財布のひもが緩んでしまう。


 嬉しい買い物の後は、近くにあった「麺処 なんばんや」にて蕎麦をいただく。
 壁も柱も木目が綺麗で新しく、清潔そのものの明るい店内。
 まだ開店して間もないのか、メニューには「臨時」と記されていた。

 私は冷たい「ごぜんそば」、夫は温かいつけ汁の「鴨ざるそば」を注文。

私が注文した「ごぜんそば」
夫が注文した「鴨ざるそば」

 どちらも美味しかった。
 そばそのものが美味しいのはもちろんのこと、鴨ざるそばのつけ汁が出汁の風味といい口の中でほろりと崩れる鴨肉といい最高。さらに、ひと口分だけ添えられた炊き込みごはんも美味しく、ほっとする味わい。
 全く予備知識無しに入ったお店だったのだが、大正解。ここはまた是非再訪したい。予想以上に嬉しいお昼となった。


釜石「鉄の歴史館」へ


 陸前高田で食事と買い物を楽しんだ後は、本日の目的地・釜石へ。
 事前に釜石の観光名所をチェックしていた中で、夫婦そろってここに行きたいと意見が一致したのが「鉄の歴史館」だった。


駐車場の脇には「ひょっこりひょうたん島」の歌碑があった
同じく駐車場の横に設置されていたSL
海に向かって立つ釜石大観音
釜石大観音を撮る夫を撮る

 立地最高。この高台からの景色だけで大満足なレベル。
 展示充実。入ってすぐのシアターの上映が楽しい上に展示物も「え?これ複製じゃなく原本?!」って品々がずらり。
 加えて館内の案内の人がめちゃくちゃ親切。

 釜石が「鉄の町」というのは知っていたが、それはあくまでキャッチコピー的に聞いたことがあるだけ。実際にこちらの歴史館の展示を見てからは、鉄の町・釜石の歴史の深さと重みに敬意を抱くようになった。
 いやでも単純にこの歴史館は楽しかった。まさかアンモナイトまで見られるとは。(鉄の歴史館3階には、1992年に開催された「三陸・海の博覧会」のメインゾーンに展示されていたというアンモナイトの化石の巨大レプリカがそのまま展示されている。というか、3階の展示コーナーの壁一面アンモナイト。化石好きの私は個人的にテンション爆上がりだった。)
 ここも、また是非再訪したい。

釜石の老舗ジャズバー「Town hall」


 ホテルにチェックインしてひと休みしてから、夕食前に訪れたのが釜石の老舗ジャズバー「Town hall」。
 こちらはJBLのウェブサイトに掲載されていたマスターのインタビューを見て以来、夫が是非行きたいと言っていたお店である。


 心地良い音、とはこういうことかと実感。
 レコードの微かなノイズはあるのに目の前で演奏されているような臨場感。
 写真は敢えて取らず。
 至福のひとときを過ごした。


 長くなったので後半は別記事にて。


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