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今が旬!採れたて北海道産ジャガイモと福島県産のシラスで美味しいガレットを♪

 先日所用で仙台駅に出かけた際、芋ようかんを買ってきたのは先にnoteに書いた

 いつもなら街中に出かけるのも自家用車なのだが、その日は珍しく車を置いての外出だった。
 二人とも運転しないというのは久しぶり。せっかくの機会だったので、その日は用事を済ませた後、夫婦でキリンシティプラス JR仙台駅店に立ち寄った。

 仙台駅3階にあるこちらのお店は、フードメニューが充実した「ビアレストラン」。
 けれど、フードメニューを注文せずに、丁寧に注がれたビールを小ぶりなグラスで味わうことも出来る便利なお店。ビールがとても美味しい上に、小さなテーブル席やカウンター席も充実しているので、1杯だけのいわゆるチョイ飲みを気軽に楽しむことが出来る。以前にも、買い物帰りや野球観戦の後などに、夫婦で何度か利用していた。
 この日も、カウンター席で1杯づつ。夫は「ご馳走ビール(濃色)」から達人ブレンド、私は「ご馳走ビール(淡色)」からキリンブラウマイスターを。
 どちらもとても美味しかったのだが、この日はビールの他にも、夫婦揃って気になったメニューがあった。
 それが、「しらすの焼きじゃが麺」というメニュー。
 紹介には「しらすたっぷり ジャガイモ麺のガレット」とあった。写真を見ると、ジャガイモを麺のように細切りにしたものにしらすを合わせ、ガレットのように薄くこんがりと焼いたもののようだ。
 しらすもジャガイモも、我々夫婦の大好物。

 「あれ、美味しそうだよね」
 「絶対美味しいよね」

 二人で顔を見合わせる。

 「・・・注文したら、食べられそう?」
 「・・・・・・今は無理だな」

 あいにく、その日の我々夫婦はすでにお腹いっぱい食事を済ませた後だった。
 1杯のビールくらいなら食後でも美味しくいただけるが、さすがにジャガイモ料理は入りそうにない。若い頃ならアルコールの力を借りればいくらでも食べられたものだが、これが老いるということか。
 無念。
 しかし、健康のためにはむしろ良し。
 今度来る時はここで食事もしようねと話しながら、その日は帰宅した。
 (でも家路につく途中で芋ようかんを購入し、帰宅後早々に完食したのは先にnoteに書いたとおり。甘いものは別腹。)


 その翌日。

 近所のスーパーに買い出しに出かけると、野菜コーナーのおすすめ品は、北海道産のジャガイモだった。
 北海道のジャガイモは、今が旬。そのジャガイモが山積みになっているのを見れば、買わずにいられない。

 ジャガイモをカゴに入れてから鮮魚売り場に足を移すと、特売コーナーに福島県産のシラスがあった。

 これは、昨日見たあの料理を作ってみなさいという天の啓示か。


 というわけで、写真の記憶を頼りに想像だけで作ってみた。

晩酌風景

 北海道産ジャガイモと福島県産シラスのガレット
 宮城県産の小松菜のおかか和え
 福島県産のノドグロの塩焼き

 初めての、ジャガイモとシラスのガレット。
 買ってきたジャガイモはやや小ぶりだったので4個使う。洗って皮をむいたら、今回は包丁ではなく刺身のツマ用のスライサーでガシガシと徹底的に細切りにする。
 あのレストランの写真にあった麺のように、とまではいかないが、それでもいつもの細切りよりもかなり細かくなったジャガイモをボウルに移し、その上にシラスを贅沢に1パックどっさり投入。
 つなぎもいるかな?
 でも、そのままの方がカリっと仕上がるかな?
 迷った末、片栗粉をほんの少し、小さじ1杯程度振りかける。そこに、下味程度に塩とコショウを少々。材料をすべてボウルに入れたら、全体を菜箸でさっくりと混ぜ合わせる。後は焼くだけ。
 油は炒め物をする時の倍量ほど。フライパンをよく温めてから、先ほどのジャガイモとシラスを混ぜ合わせたものを入れる。フライ返しでぎゅっと押し付けると、フライパンからジュワーッという音とともにジャガイモの焼けるいい匂いが立ち上る。出来るだけ薄くなるよう押しつけながら焼くこと5分ほど。ジャガイモのふちのところが透明になり、いい感じで焦げ目がついたら、フライパンの上に大きな皿を被せてひっくり返す。
 いい感じの焼き上がり。よしよし、あと少しと心の中で呟きながら、皿から滑らせるようにフライパンへ戻し、再び押しつけながら裏面もしっかり焼き上げる。このあたりから、ジャガイモの香りの向こうにシラスの香りも漂ってくる。
 そろそろ、食べごろか。
 火を止め、仕上げにちょっとバターを乗せて皿に移せば、初めてのジャガイモとシラスのガレットの出来上がり。

北海道産ジャガイモと福島県産シラスのガレット

 「うんめぇぇぇぇっ!!!」

 夫、大絶賛。
 作った私もビックリな美味しさ。シラスとジャガイモがこんなに相性抜群とは今まで気づかなかった。
 塩もバターもほんの少量しか入れていないのに、シラスの塩気と旨味が凄い。その旨味がたっぷりしみたジャガイモは、表面はカリカリ、中はもっちもち。そこにシラスのぷちぷちの食感。
 美味しくて楽しい。楽しくて美味しい。


 あっという間に、ジャガイモ4個分のガレットを完食。
 ビールとともに、大満足かつ満腹の幸せ晩酌になった。

 こうなると、ホンモノ、というか、あのお店のガレットも是非食べてみたいと思う。
 おうち居酒屋は楽しいけれど、たまに外で飲む機会があると、こんなふうに家で作るメニューも広がるのが嬉しい。
 やっぱり、自炊も外食もどちらも大切。そして、ありがたい。
 また飲みに行ける日を楽しみにしつつ、仕事や日々の暮らしを頑張ろうと思う。


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