見出し画像

「もしも碇ゲンドウが社長だったら?」を全力考察してみたら、息子に帰れ!という鬼畜パパだった!

もしも碇ゲンドウがCEOだったら。どのようなマネジメント、コミュニケーションスタイルを用いて組織統制していくのか?が気になったので全力で考察してみた。

・物語の要約
『新世紀エヴァンゲリオン』は、1995年に放送開始された日本のアニメシリーズ。本作は、未来の荒廃した地球を舞台に、謎の敵「使徒」に襲われる東京を守るため、汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」を操る少年少女たちの戦いを描いています。主人公の碇シンジをはじめとするパイロットたちは、自らの心の葛藤や人間関係を乗り越えながら成長していく様子が描かれます。作品は、その独特のストーリーテリング、深い心理描写、そして宗教的、哲学的なテーマが組み合わさって、多くの視聴者に強い影響を与えました。また、アニメーション技術の革新性や音楽も高く評価され、国内外で広く支持されています。『エヴァンゲリオン』はアニメ界においてカルト的な地位を確立し、多くの続編や映画が制作されるなど、今なお多大な影響を与え続けている作品です。主人公・碇シンジの「逃げちゃダメだ」はアニメ史上に残る名言であり、彼の内面的な葛藤と成長のプロセスを象徴しています。

・碇ゲンドウのキャラクター
碇ゲンドウは碇シンジの父親であると同時に特務機関NERVの最高司令官を務めています。計算高く目的のためなら手段を選ばない冷徹な決断を下すことが特徴です。また、彼の発言には哲学的な意味合いが含まれており、作品中での彼の位置付けは非常に重要となります。彼の行動や決断は物語の進行に大きな影響を与え、シリーズ全体のテーマを形作る要素となっています。

・マネジメント、コミュニケーション、組織統制スタイル
そんな彼の特徴的なマネジメント・コミュニケーション・組織統制スタイルを挙げてみる。
①目的指向:目的を達成するために必要な情報のみを伝えるスタイル(余計な情報がないので部下は迷わない)
②緊急時の冷静さ: 緊急事態においても冷静であり、明確な指示を下すことで組織の秩序を保持する(とにかくセリフが短い!『あぁ』とかだけの時多数!)
③厳格な管理: 達成すべき目標に対して厳格であり、そのための戦略や計画を徹底して追求する(コミットとグリッドの鬼)
④部下への高い期待と要求: 言葉は短く端的だが高い期待を部下に持ち、その期待に応えることを要求する(みんな頑張っちゃうんだよな)
⑤感情を抑制したプロフェッショナリズム: 個人的な感情を仕事に影響させないようにし、プロフェッショナルな態度を保持する(マジで何考えてるか分からない人ランキング1位)
⑥トップダウン: 組織の重要な決定はゲンドウが中心となり行い、部下はその決定に従う構造(気に食わなければ『帰れ』と言われる)
⑦秘密主義: 重要な情報は限られた人間にのみ共有され、組織内の情報流通は厳格にコントロールされる(人事情報をペラペラ喋る経営陣は見習った方がいい)
⑧戦略的な人事配置: 特定の任務に最適な人材を配置することで、効率的に目標を達成する(ヤシマ作戦は天才的配置で遂行された)
⑨厳しい結果主義: 成果が出ない場合、容赦なく改善や変更が行われる(人を駒扱いする癖あり)

・代表的なシーン
またこれらのスタイルが如実に現れている代表的なシーンを見てみましょう!
❶エヴァンゲリオン初号機の起動実験:アニメ第1話から衝撃。シンジが父・ゲンドウからの要請でNERVを訪れた時に、ゲンドウはシンジがパイロットとしての責任を受け入れるかどうかの選択を迫ります。突然かつ無理難題なことにシンジは拒否しますが、目の前で綾波レイが瀕死で戦っているのを目の当たりにし、『逃げちゃダメだ』の名言とともに、結局シンジが戦うことを選択します。久しぶりに我が息子と対面した際に父親としての素振りを1mmも見せず、エヴァに乗らないと言ったら『帰れ』と即刻クビ干渉をするゲンドウの冷徹さ、いや言い換えれば目的達成思考力のエグさに脱帽します。彼にとって組織の目標達成のために個々の感情や状況を二の次にするのです。
❷シンジとの対話。ゲンドウのスタイルはシンジとの戦闘シーンにおける会話で如実に現れます。シンジがエヴァで使徒と戦闘し劣勢を強いられる場面において、ゲンドウは彼に直接話しかけることはほとんどありません。代わりに、彼の決定に従うかどうかを他のスタッフ(ミサトさんなど)が説得するシーンが描かれます。一見冷徹で非条理な行動に見えますが、組織論における『階層飛ばし』をせずに指揮命令系統を重んじているのか、戦闘時の全体統括をしているミサトさんの立場も考慮した対応ではあります。ただ、冷たい。死ぬほど冷たい。パイロットは子ども、ってか息子やぞ!のツッコミはありますわ。
❸使徒襲来時:『パターン青、使徒です!』これもこれで名言ですね。さて、使徒が襲来すると、ゲンドウはNERV本部の指揮官として迅速かつ冷静に指示を出します。彼の指示は明確で具体的であり、とにかくスピーディー。早い。誰に何をいつまでに、がものすごいスピードで伝わり、NERVの各部門は彼の指示に従って協力し、組織としての対応を取ります。危機管理における彼のリーダーシップが組織全体の行動を左右します。彼が慌てふためいた場面を見たことがない!ここはマジですごい。と彼の名シーンは山ほどあるのですが、ぜひ興味が湧いた方、エヴァを見たことがない方は絶対に見てください。エヴァを見たことがない=ドラゴンボールを見たことがないくらい人生もったいないです。マジで。

・学術的な理論やテクニック
このように碇ゲンドウのマネジメントやコミュニケーション、組織統制スタイルを見てきましたが、関連する学術的理論や心理学的テクニックを考察すると、以下のような要素が含まれるかと考えます。
①マキャベリズム:目的を達成するためには手段を選ばないという、マキャヴェリの『君主論』に見られる思想。ゲンドウはこのアプローチを取ることが多いです。
②トランザクショナルリーダーシップ:報酬や処罰を用いて部下の動機付けを行うリーダーシップスタイル。
③システム理論:組織を一つのシステムと見なし、その部品(人材)が最適に機能するように管理するアプローチ。NERVのような複雑な組織を効率的に運営する際に有効。といった感じでしょうか。
また彼が適する組織フェーズにおいては❶危機管理❷変革期❸新事業創出(既存事業のカニばりの際)が有効ではと感じる次第です。❸は既存事業のカニばりがポイントで、単なる新規事業創出をする際は創造性が求められる為、ゲンドウのマネジメントスタイルでは向かいと思いますが、カニばりによる既存事業への破壊が伴う際には効果的ではと推察します。

・ミッション・ビジョン・バリュー
では最後に碇ゲンドウの思想をミッション・ビジョン・バリューで表現するとどうなるでしょうか。
※ちとネタバレちっくになるのでまだ見てない方は、これ以上は見ない方が良いかも・・・。

・ミッション
ユイとの再会
・ビジョン
人類補完計画の完遂
・バリュー
結果が全て
乗らなきゃ帰れ
多言は無用

少しでも面白かった!参考になった!って方はいいね・リポストしてね!このキャラやって!ってのがいれば、それもリプください!有難う御座いました!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?