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孤独が消えた夜(30代前半)

極度の不安とストレスで心がつぶされそうになりながら、30代を迎えました。

彼(現夫)と出会ったのは31歳の時。
コロナ禍のもっと前、夜の街に出会いが溢れていた時期です。

何となくこの人との縁はすぐに切れるかと感じていました。
しかし、笑のツボが合う、次に会う約束が繋げられる、お互いに誠実でいられる、なんてことが繋がり、お付き合いを始めました。(5年後には彼の子を産むことになります。人生って不思議。)

プロポーズされたのは旅行で行った函館の旅館でした。
彼の年齢的にも結婚は考えていないと思っていたのでとても驚き、同時に、私は胸をなでおろしました。

『ああ、この人に救われた・・・私はもう一人じゃないんだ』

体中にこべりついていた暗くて重い孤独が、さあっと霧になり消えていくのを感じました。

その夜、私は数年ぶりに深い眠りについたのです。

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