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臨月

予定日を明日に控えて、昨日の定期検診で妊婦界では痛いので有名な恐怖の『内診ぐりぐり・卵膜剥離』という施術を受けました。詳細を書くと、想像力豊かな方は、お腹痛くなるかもしれませんので、興味ある勇敢な方は、ググッて下さい。経験者の方は、懐かしい痛みだわ...とスウィートメモリーズを脳内再生下さい。

痛くて、目玉が裏返りました。白目をむくなんて、小学生の時に変顔して写真に映りたがったお茶目な思い出以来。個人差はあるそうですが、陣痛はこんなものの比ではないのでしょう。改めて生物としての一大事を痛感。癌手術の麻酔から目覚めた時の痛みなど、満身創痍な倦怠感で朦朧とする中、麻酔の追加でハイになっていた分、山で修行を終えて強くなった漫画ヒーロー気分で、ちょっと楽しかったかも、くらいに思えました。


自分の身体が自分のものではなくなる10ヶ月、その締めくくりの命懸けの瞬間を間もなく迎えようとしている緊張感と恐怖感は、我が子を胸に抱くまでは続くのでしょう。多くのお母さんが、産後記憶障害になるのは、当たり前。脳内で記憶改ざんと変な脳内物質の分泌をしなかったら、二度と妊婦になどなろうと思わない事でしょう。母が強くなるのは、この痛みを乗り越える所以、体感して実感を持って、心の底から世の中の先輩母達に敬意を抱きます。

ぐりぐり内診で、子宮口がわずかしか開いてないと判明したため、陣痛促進のため卵膜剥離をして、脳天に突き抜けた痛みが、下腹部鈍痛に降りて来て、瞳孔開き気味に高額なお会計を終え、現実逃避にスパイスをチャージ。

ウズベキスタン料理はインドネパール料理に似ている

『歩いて下さいね。階段登り降りしてくださいね』脳内こだまする医師の声に従い、病院帰り恒例の一万歩ウォーキング。休憩にカフェをググって一休み。オレンジフロートが沁み渡りました。

沁みるオレンジフロート

昨日の夜、いわゆる『おしるし』がありました。おしるしがあって、翌日から1週間以内に陣痛が来るそうです。内診ぐりぐり直後に、おしるしや陣痛が来るのは良くある事、というかそのための卵膜剥離。見事に医師の意図通りになりました。素直な身体でよかったです。昨日の夜まで、やりたい放題大暴れ胎動だった赤さんも、今日は静かになりました。観念してカウントダウンに向けて、頭の位置を骨盤内にピットインしたのでしょう。ただ、ここから1週間粘られたら、いよいよ陣痛促進剤投入の儀となるそうです。

マタニティフォト

今しかない痛み、今しかない苦しみ。
でも、今が存在している事自体が、大きな幸せです。生きている幸せ。命を授かった幸せ。産むという選択肢がある幸せ。まわりのサポートがある幸せ。その大いなる幸福の前では、何も怖いものはありません。明るい光に照らされた日常を、笑顔で過ごせる事こそが、至高。その場所に立てた事への感謝を持って、その時を迎えたいと思います。

いただいたお祝いに囲まれて、スクスク育つ奇跡の塊を、皆様に早くお目見えしたいです。

サプライズプレゼントが届くたび、愛と勇気と希望をいただいた気持ちになります。心より、感謝申し上げます。


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