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ひとりぼっちの戸籍をつくった話③

前回はこちら。

苗字が変わってから1ヶ月半が経った。

未だに慣れない。

名義変更が終わってないものがないか毎日そわそわしているし、「お名前のご記入をお願いします」は大抵1画目を間違える。

今日は病院の待合室でたまたま旧姓が呼ばれて、診察室に行きかけた。

馴染むまでにはもうちょっと時間がかかりそう。


最近、提出する用事があったので初めて新しい戸籍謄本を取り寄せた。

自分しか記載がない戸籍を目の当たりにして、ああ本当にひとりぼっちになったんだな、頑張らなきゃな、と思った。

大多数の人々に存在する「家族」が書面上、自分には存在しない。

わたしには、家族がいない。

孤独感は否めないけれど、これで良い。こういう選択をするのは何だか自分らしい気がする。失うものも守るものもないステータスはいつか盾になってくれるかもしれない。



ただ、もしこの先、自分の家族ができるとしたら。誰かの親になるとしたら。

親の愛情を知らずに育った人間が叶えられるかどうか分からないけれど、

「帰りたい」と思える、思ってもらえる。

「この人が親でよかった」と思ってもらえる。

安心できる。

気持ちをまっすぐ伝えられる。

どんな感情も共有できる。

それぞれの意志を尊重できる。

みんながみんなを支え合える。


そういう、温かくて優しくて楽しい家族にしていきたい。


わたしは目の前にある幸せを見つけて満足しようとするところがあるけれど、これからは幸せになることに対してもう少し積極的になっていこうと思う。


あと、下の名前は「周りを明るく彩る子になるように」と名づけられたらしいけれど、これからは自分の人生もしっかり彩っていきたい。


「幸せになってね」と言ってくれる友達、親族、みんなの気持ちを大事に受け止めて、前向きに笑顔を絶やさず日々生きていきたい。



今は、未来がちょっと楽しみ。



不幸自慢ではなく、これまでの自分と決別するために今回文章を書きました。

自分から発信できるくらいには傷も癒えているから大丈夫です。

最後まで読んでくれた優しいあなたと、明日から新しいステージが始まるわたしに、たくさんの幸せが訪れますように。

バイバーイ!
















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