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自分の「弱み」は誰かを助けるためのタネになる

僕はダンスレッスンの仕事をしており、4~16歳の子供たちにダンスを教えています。僕がダンスを教える上で大切にしていることが、いくつかあります。

その中のひとつに、

「なんで、できないんだ…。」

のような、発言は絶対にしないことです。

その時点での能力値をディスるようなネガティブな発言はしないように心がけています。これは、仕事としてものを教えている人は絶対にしてはいけないことであると思うのですが、仕事以外の場面、

プライベートにおいて、ゲームやスポーツなどを教える際にも言わない方がいいことなのではと思います。

このように思った理由は、僕個人のネガティブな一面。そう、タイトルにもある「弱み」が理由になっています。

20年以上生きてきた僕が自分に対して思うのは、「自分は一生器用ではないんだろうなー」です。これが僕の弱みです。僕は20年以上生きてきて、算数・数学・パワーポイントの操作以外を器用にできたことがないんです。

(パワーポイントとか、ピンポイントすぎるだろ 笑)

「いやいや、みんなそんなもんだろ」と思われるかもしれませんが、勉強全般、そしてスポーツ、そしてそして。現在生業にしているダンスも、見るからに周りよりもスタート地点が後ろの方で、伸びのスピードが遅かったのです。RPGゲームに例えて言うならば、レベルを1上げるのに必要な経験値の数値が、他の人たちよりも10倍くらい多かったのです。正しいやり方を教わっても、体がうまく言うことを聞かなかったり、人に笑われるような動きをしてしまうことが多かったのです。

そんな僕は、「センスない」「向いてない」などの言葉を突きつけられることが多かったです。

僕は運よく、メンタルが強めの人間に育ったため、周りに何を言われようと、自分がやりたいことはなんとか続けてこれました。そのおかげで、ダンスを生業にすることができました。

でも。メンタルが強い僕でも、「センスない」などの言葉を投げかけられた際に何も感じなかったわけではありません。正直、「俺もうダンスやめようかな」「大学受験やめようかな」と思ったこともあります。あんな言葉を突きつけられると、正直ネガティブな気持ちを抱えずにはいられません。

■言葉を突き刺す大人たち

ざっくりとした言い方にはなりますが。

現代には夢を持つことに恐れを抱く子供が、「私にはどーせ無理」と思ってしまう子供が多いといわれています。私自身も、その実態をダンスを教える中でも目にすることがあります。一方そんな中で、「何くそ」と思いながらも這い上がろうとする子供もそこそこいます。

しかし、そんな子供たちに向けて「センスない」「何、その動き 笑」などのネガティブな言葉を突き刺す大人がいます。先日も、僕のレッスンに新規入会してくれた男の子が同じような目に遭っていました。その子はスイミングを2年半習っていた最中、新人の若いコーチに「変な動き」と言われ自信をなくし、2年半も続けたスイミングをやめてしまったのです。

ただでさえ少しくらい風潮にある日本においてこのような言葉がけは絶対にしてはならないと思います。


■ タイトル回収

さて、急にドライなタイトルが現れましたが、気にせずに記事のタイトルを回収していこうと思います。

前述した僕の価値観はおそらく、「僕自身が不器用で、なんの才能もなかったこと」をもとに成り立っているのではと考えています。この経験があったからこそ、人に優しくできるようになったのではと思います。

そこで。あなたに伝えたいことがあります。

もしいま、「私には才能がない」「私になんてできるわけがない」と思い、悩んでいるのであれば。

あなたのその思いは、「同じ悩みを持つ誰かを助けるタネ」になるかもしれません。

僕は今実際、自分がダンスができなかった時のことを思い出しながら、どのように教えればいいかを模索しています。才能がなかったことが仕事の材料になっているのです。

才能がないあなたが今ここから歩き出すことが、そしてその歩いた足跡が。未来の誰かの道標になるかもしれません。

「才能がないことも、ひとつの才能」

自分と向き合い、今日も頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!




#誰かの役に立てたこと

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