おいしいミルクティーが飲みたいあなたへ
仕事の合間に、3時のおやつに、夜寝る前についつい飲みたくなるミルクティー。
紅茶と牛乳、お砂糖が混ざり合い、絶妙なハーモニーを作ります。
ミルクの優しい香りと紅茶の香り高い匂いが魅力的な、リラックスタイムにおすすめの飲み物です。
今回はミルクティーにおすすめの茶葉や世界のミルクティーと美味しいミルクティーの淹れ方についてを紹介します。
ミルクティーにおすすめの茶葉
紅茶の茶葉はストレート、アイスティー、ミルクティーと淹れる状況によって変わってきます。
また同じ茶葉でも産地や生産者により風味や味、香りが異なります。
ミルクティーにおすすめな茶葉を4種類紹介し、味、香り、色の3点を説明します。
出典:「暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫✕世界のお茶100✕基礎知識」、暮らしの図鑑編集部、翔泳社、2019
アッサム(インド)
まずはミルクティーの王道のひとつであり、茶葉の名前が有名な「アッサム」です。
インドのアッサム地方で採れる紅茶で、ストレートティーで飲むよりもミルクティーとして飲むのが一般的です。
ミルクをたっぷり注いで飲むのがおすすめです。
味:力強くまろやかで甘い。濃厚なコクがあるのにさっぱりしている。渋みが少ない。
香り:穏やかかつ特有の甘い香り。
色:濃い赤色。
出典:「暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫✕世界のお茶100✕基礎知識」、暮らしの図鑑編集部、翔泳社、2019
ディンブラ(スリランカ)
もうひとつ、ミルクティーの王道に数えられるのが「ディンブラ」です。
スリランカ(旧名セイロン)で採れる紅茶・セイロンティーになります。
ミルクティーだけでなくストレートティー、レモンティー、アイスティーと飲み方は自由自在!
ミルクティー以外のスタイルでも日常的に紅茶を飲みたい人におすすめです。
味:爽やかなのにマイルド。ほどよいコクと渋みがある。
香り:華やかで優雅。
色:明るい赤色。
出典:「暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫✕世界のお茶100✕基礎知識」、暮らしの図鑑編集部、翔泳社、2019
ルフナ(スリランカ)
新たな王道ミルクティーと呼ばれるのが「ルフナ」です。
こちらも前述したディンブラと同じくスリランカの紅茶・セイロンティーになります。
ミルクティーだけでなくストレートティー、レモンティー、アイスティーと飲み方は自由自在!
ほかにはない個性的な風味のミルクティーを飲みたい人におすすめです。味:甘みがあり、後味がクリア。濃厚なコクとやわらかな渋みがある。
香り:黒糖または果物のような独特の甘い香り。
色:黒みを帯びた濃い赤色。
出典:「暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫✕世界のお茶100✕基礎知識」、暮らしの図鑑編集部、翔泳社、2019
ウヴァ(スリランカ)
ダージリン、キーマンとともに数えられる三大紅茶のひとつ「ウヴァ」です。
前述したディンブラ、ルフナ同様にスリランカの紅茶・セイロンティーでになります。
ミルクティーだけでなくストレートティーでもいただけます。
渋い味の紅茶が苦手な方は、牛乳とお砂糖をたっぷり入れて甘いミルクティーにするのがおすすめです。
味:芳醇かつ独特な渋みが特徴。コクがある大人の味わい。
香り:メントールのような爽快感(ウヴァフレーバー)。
色:明るい真紅〜橙色
出典:「暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫✕世界のお茶100✕基礎知識」、暮らしの図鑑編集部、翔泳社、2019
進化し続けるミルクティー
ミルクティーといえばイギリスのアフタヌーンティーを連想する方が多いのではないでしょうか?
Instagramが普及し、新型コロナウイルス感染症の大流行をきっかけにホテルでアフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」が流行しました。
2022年にはユーキャンの「新語・流行語大賞」にもノミネートされました。
しかしミルクティーは今や世界各地に広まり、その国特有の進化をしました。
今回はアジア圏で独自に発展したミルクティーを7つ紹介します。
出典:
みんな知ってる!?インドのチャイティー
まずは日本のカフェや喫茶店で目にすることも多くなった「チャイティー」です。
チャイは「茶」を意味します。
インドでは日常的に飲まれているカジュアルなミルクティーになります。
チャイティーと聞くとスパイスが入っているミルクティーを連想する方も多いのではないでしょうか?
じつはチャイティーの意味は「煮出しミルクティー」です。
つまりインドで一般的なチャイティーとは濃く煮出した茶葉に牛乳を加え、砂糖を加えたミルクティーであり、スパイスを加えることはありません。
スパイスを加えるチャイも家庭によってはさまざまなレシピがあります。
しかし複数のスパイスを使ったチャイティーはごく少数です。
シナモン、カルダモン、クローブ、ナツメグ、ジンジャー、ブラックペッパーといったスパイスが使用されます。
出典:「暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫✕世界のお茶100✕基礎知識」、暮らしの図鑑編集部、翔泳社、2019
タピオカのことなの!?台湾のバブルティー
日本でもたびたび若者のあいだで流行するタピオカミルクティー。
「タピる」 なんて言葉が流行した時期もあります。
じつはタピオカミルクティーの発祥の地は台湾で、あちらでは「バブルティー」と呼ばれているのです。
底に沈んだタピオカが泡を連想させるのでBubble Tea(バブルティー)という名前がついたそうです。
1980年代に発明され、その後世界各国へ普及しました。
カッサバの根から抽出したデンプンに茶色の砂糖で風味づけしたタピオカパールは、もちもちとしていて噛みごたえがあります。
飲みながら食べることもできるユニークなミルクティーです。
出典:
粉ミルクで入れるスリランカのキリテー
スリランカで朝の一杯といえばキリテーが出てくるのが定番。
キリは「ミルク」、テーは「茶(ティー)」を意味します。
カップに入れたたっぷりの砂糖と粉ミルクが混ざるように、高いところから紅茶を入れるのがスリランカ流。
乳固形成分95パーセントの粉ミルクを使用していて
濃厚なのにしつこい味でないのは、空気をたっぷり含んでいるからです。
マイルドな味わいはどこか懐かしさを感じさせてくれます。
出典:
もこもこ泡がかわいいマレーシアのテー・タレッ
暑いマレーシアで飲むのにピッタリな濃厚で甘い「テー・タレッ」。
もこもこの泡は、まるでビールの泡のようです。
細かい茶葉を使い、濃いめに抽出した紅茶に甘い練乳のコンデンスミルクと砂糖でできています。
2つのカップを使い、交互に移し替えるように混ぜて作るのが特徴です。
お茶を引き伸ばすようなこの作り方が元となり、マレー語で「引っ張るの意味」であるう「タレッ」という名前がつきました。
出典:「暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫✕世界のお茶100✕基礎知識」、暮らしの図鑑編集部、翔泳社、2019
コンデンスミルクがたっぷりミャンマーのラペイエ
コンデンスミルクをたっぷり入れ、まるでほうじ茶をのように香ばしい紅茶を入れる「ラペイエ」。
ミャンマー語で「紅茶」の意味になります。
濃いエスプレッソコーヒーにコンデンスミルクを入れて飲むベトナムコーヒーの紅茶バージョンです。
コンデンスミルクをカップに入れ、一晩ほどかけて煮出した苦くて濃い紅茶を入れます。
独特な味わい深さと甘みを感じられる一杯です。
出典:
じつは日本生まれだった!ロイヤルミルクティー
「ロイヤル」という単語からついイギリスを連想しますが、じつは日本発祥だったのです。
和製英語で意味は「王室のミルクティー」。
1965年に大手紅茶メーカーの「ティーハウス リプトン」が高級感のあるイメージを浸透させるために提供したのが始まりであり、日本中に普及するきっかけとなりました。
茶葉をお湯で煮出し、牛乳を加えるのが一般的なロイヤルミルクティーの作り方です。
お好みで砂糖を調節していただきます。
日本で作られただけあって日本人好みの濃厚な味わいです。
国内でロングセラーかつ人気の高いミルクティーになります。
出典:
おいしいミルクティーの入れ方
それでは最後においしいミルクティーの入れ方をご説明します。
入れ方はじつに簡単なので、ぜひ今日から実践してみてください。
※茶葉によって茶葉の量やお湯の温度、抽出時間などに誤差があります。
茶葉やティーバックの入れ物やパッケージに表記されている説明書きを、目安にしてください。
【用意するもの】
茶葉またはティーバック
牛乳
お湯
きび砂糖、黒糖、メープルシロップ、はちみつなどの甘味料(なしでも可)
ティーポットとカップ
湧いたお湯をティーポットに入れて温めます。ポットが温まったら中のお湯をカップに移し替え、カップを温めます。
パッケージに表記された量を計量した茶葉またはティーパックを入れ、お湯を注ぎます。この間に牛乳を常温に戻します。寒さを感じるときは、ミルクパンなどの小鍋や電子レンジで温めても良いでしょう。
砂時計やタイマーを使ってお茶が抽出される時間になるのを待ちます。
時間になったらカップのお湯を捨て、牛乳をカップに入れます。続いてティーポットのお茶を入れます。複数人で飲む場合は、別の入れ物に一度注ぎきってから均等にわけていくとおいしく飲めます。
お好みで甘味料を入れて混ぜれば完成です。
出典:
「暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫✕世界のお茶100✕基礎知識」、暮らしの図鑑編集部、翔泳社、2019
まとめ
ミルクティーの魅力についてをここまで書きましたが、いかがでしょうか。
昨今はストレス社会と言われています。
ストレスがまったくない状態はよくないといわれていものの過剰なストレスは心身を壊す元になります。
日本では精神病患の患者数は419万人以上であり、精神病床数が世界一レベルに多いです。
また外来診療を受ける人数は増加しています。
何か悲しいこと、つらいことがあったときはミルクティーを飲み、ちょっと一息つきませんか。
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