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ブランドは、引き算で強くなる。1000人の村がヨーロッパ随一のリゾートに成長するまで。

スイスはアルプスの山奥にValsという温泉とミネラルウォーターで有名な村がある。建築に明るい人は、ピーター・ズントーの代表作Therme Valsを思い浮かべるだろう。この村はたった1000人しかいない。それなのに世界中からVIPがヘリコプターでやってくる。ここは地方創生の成功例と言えるだろう。1960年代に観光化されたのち、83年に村が温泉とホテルを買い取ったのだ。そして、まだ無名だったズントーを建築家として選び、96年にリニューアルされた時には世界から賞賛を浴びた。成功した理由に投資できる資金があったということもあるが、勝負するポイントが明確だったことが大きいように思う。

スイスはブランド大国である。ROLEXをはじめとする時計はあまりにも有名だし、Ballyのような革製品や高級文具のCaran d` Acheなど数え上げたらキリがない。スイスは(ドイツもそうだが)ブランド価値を高めるのがとても上手。日本も真似できるところは多いだろう。その一つに、勝負するポイントを引き算して絞るということがあげられる。魅力は何ですか?と聞かれるとあれもこれもと要素をあげることは簡単だが、一つに絞れと言われるとなかなか難しい。が、それをしたおかげで成功したスイスの山奥村の話。まだPCでしか見られませんが、よろしければご覧ください。

https://since2018.jp/story/364/

「ブランドとは土地そのものである」
村の投資で生み出された最高級リゾート

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