総務部
今日も1日が終わった。
翌日がテレワークなので、書きたい項目をたくさん書こうと思う。
綺麗で清潔なオフィス、1人1台支給される大きなディスプレイPC、コーヒーメーカーが置いてあるカフェテリアがある会社は、私が属してきた全ての環境の中で1番居心地が良い。
新入社員は〝右も左もわからない外国人のような存在だ〟と上司は言い、会社というものについて基本から優しく教えてくれる。先輩も「わからないことがあったら何度でも教えるから、何度でも同じことを聞いてくれていいんだよ。」と言ってくれる。みんなとても優しい。
簡単な事がわかるだけ、出来るだけで褒めてくれるので、なんだか大事に育ててもらってるようなしっかり向き合ってくれているような感じがして嬉しい。
正社員というものは良いな。一員というものは良いな。守られている。
一般職である私に、ここまで時間を割いて丁寧に丁寧に基礎を教えてくれる上司と先輩にはとても感謝していて、既に尊敬していて人として好きだ。
コロナでずーっと自粛し在宅している彼氏の待つ家のドアの前で、外に出て刺激のある生活を送れる喜びを考じた。家に入ると家事がある。基本的に料理は私が担当だ。家に入れば日常が再開する。それに対し会社は家の外の新しい世界だ。
家庭から離れられるから、仕事に行きたくなるというような父親がいるかは知らないが、そんな気持ちがわかるような気がした。
だが、何のストレスもなく忙しさもなく過ごしているのに帰宅する頃にはどっと疲れがくるのはなぜなのだろう。
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さて、私の配属は総務部人事である。
学生あるあるだとは思うが、もともと人事には憧れがあった。また、私は営業をしたくないから一般職を選んだ為、管理部門を希望していた。
希望する総務部人事に配属になって、部署内は顔を知っている先輩ばかりで勝ち組になった気分だった。
総務部に配属になってどう思う?と上司に聞かれ、私は「○○さんと○○さんに憧れていたので、嬉しいです。」と答えた。すると上司は難しい顔をして「うーん、、まあ良いところしか見せていないからねえ」と言った。
あーまただ。会社の何が上司をそんなに難しい顔をさせるのか気になる。
だからといって、どこが悪いのですか?とは聞きづらい。きっと私の納得する答えは聞けないと思う。やはり自分の目で見て体験するしかない。
高校生からの「やっぱり大学って楽しいの?」という質問に、「思ってるようなキャンパスライフではないよ」と答えてしまうようなものなのだろうか。
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ふと、「総務部 配属」と検索した。
色々な情報が出てきた。
「無能な人間の集まり」「左遷」「総務部に配属になり、悩んでいます」「雑用」と言ったネガティブなものが多かった。
一方で「会社の顔」「美男美女の集まり」という一部のポジティブなものもあったが、ネガティブなワードばかりが頭に残り、急に不安が生まれた。
特に新卒採用担当の私は、新卒採用に関する情報を見ることができる。自分の評価についての記録は、流石に上司によって管理されているのか見つからなかったが、いつの日かに実施された学力テストの結果を見ると、一般職内定者の中で私が1番点数が低かった。
学歴も周りがMARCHなのに対し、私はFラン女子大だ。
あぁ、私はbufferだったんだろう。その時、そう思ってしまい悲しくなった。
学歴も学力も低いのに採用されたのは、私の人間力を見てくれたからだろうとポジティブに捉えたい。
そういえば、内定後すぐにこんなことがあった。
とある先輩女性社員に、一般職内定者みんなでご挨拶をした時のことだ。
すぐさまその先輩社員は「ところで○○大学の女性はどなた?」と言い、○○大学の内定者のみと話をした。
また、同じ先輩社員が入社後〝○○大学ランチ会〟を開き、総合職含め○○大学の内定者数人にお昼を奢っていた。
別にそんなの全然気にすることでもないだろう。先輩社員も、共通点がたまたまあったから仲間意識が芽生えただけで、他の内定者を仲間外れにしたかったわけでもないだろう。
でもなぜだか、鮮明に覚えているのだ。忘れないのだ。この時、私も高学歴だったらこんな気持ちにならなかったのだろうかと考えてしまったのだ。
総務部は、私には合っていると思う。
人に興味があり、総務部の仕事は他の人に雑用に見えても、私は楽しく感じる。
それでも、劣等感を感じてしまう自分が悲しくて私は同期の誰よりも仕事ができる人間になりたいと心に誓った。
総務部人事の仕事はもちろん社員関連の仕事が中心だ。業務引き継ぎの派遣社員が私の会社にもいることを知った。派遣社員は、学歴などに関わらず足りない部署に配属されているようだ。
となると、新卒の私を総務部に配属した理由は向いていると判断されたからだと思いたい。