一流なら知ってるワインの常識❶ワインの起源と基礎知識

ワインが歴史上一番古く確認されているのは紀元前5000年

・紀元前5000年 ワインに関する最古の記述(ギルガメシュ叙事詩)
・紀元前年3000~1500年頃 エジプト王朝のピラミッド内の壁画に葡萄栽培やワイン醸造の絵が描かれています。
・紀元前1800~1700年頃 制定された「ハンムラビ法典」にはワインに関する法律が記載されています。
・紀元前600年頃 フランスに伝わる

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ざっくりですがワインの起源はこのような流れになっています。
ギルガメッシュ叙事詩はメソポタミア文明(現在のイラク辺り)から始まりエジプトなどのエーゲ海の島々を経由してギリシャに伝わり、そこからフランスにたどり着きました。

現代のワイン産地とシェア

ワインといえばヨーロッパ!とざっくりとイメージする方もおおいもではないでしょうか?僕も以前はそうでした。笑

世界一のワイン産地として名前が上がるのはフランスです。ワインの原料となるブドウの栽培方法、醸造方法などに関するワイン法が厳格に定められているのです。
また、世界で一番高価なワインとされる「ロマネコンティ」などの高級なワインを多数輩出しているのも世界一と言われる所以です。

それに次いでイタリアの名前が挙げられます。イタリアはワイン法が定められるのがフランスよりも遅かったこと、気候が温暖でブドウを栽培しやすいという理由からブドウの種類が2000種類以上にまで増えました。
またブドウの生産量はイタリアが世界1位です(世界2位はフランス)
イタリアといえば「キャンティ」「バローロ」などを思い浮かべる方も多いかと思います、比較的リーズナブルなワインが多いです。
ワイン生産量は次いでスペイン、アメリカ、オーストラリアと続きます。

ワインの旧世界と新世界

(中二病が抜けきらない私はこのワードを聞くだけで少しワクワクしてしますのですが)現代のワインの産地は「新世界」「旧世界」に分けられます。

新世界というのはフランス、イタリア、ドイツなどのヨーロッパ諸国
旧世界というのはアメリカ、オーストラリア、チリなどを指します。

先ほどお話ししたようにワインというのは紀元前からエジプト付近やヨーロッパで呑まれ続けていました。そしてその後15世紀半ばに起こった大航海時代にヨーロッパから世界各地にワインが広まっていきました。
そこでそこを起点にもともとワインの生産がされていたヨーロッパ諸国を「旧世界」、それ以外の国を「新世界」と呼びます。

そこで本題「新世界」と「旧世界」の大きな違いについて
ワインはブドウからできていますがブドウにもたくさんの種類がありそのブドウの味の違いによりワインの味も変わってきます。また一種類ではなく何種類も混ぜてワインを作る事もあります。

ここが新世界と旧世界の大きな違いで旧世界は古くからワイン製造を行っていて技術や知識に長けているので複数のブドウ を混ぜ合わせワインを作ります。それもあり複雑な味、そして高価なワインが多いです。
新世界は一種類のブドウでワインを作る(単一)ことが多く味が分かりやすく安価です。

ワイン初心者には新世界の安価で分かりやすい味の単一ワインをお勧めします。「あっこの品種のブドウはこんな味になるんだ」とブドウの味を覚えることができます。(また次回の記事でブドウの主要品種についてご説明します)

新世界各国のワイン遍歴

アメリカ
1769年にキリスト教の伝道所を建て礼拝用ワインとしてワインの生産を始める。その後19世紀に起こったゴールドラッシュにより人口が急激に増加しワインの需要が高まったことにより生産が盛んに。アメリカワインの最大ワイン産地のカリフォルニアではカリフォルニア大学にワイン醸造科ができたり技術面でも進歩している。オーパスワンなどの高級なワインもでき始めています。

チリ
スペインからきたキリスト教宣教師により同じく礼拝用のワインとして1548年栽培がスタート。1864年に全世界で流行したフィロキセラ(ブドウ木をダメにする虫)の影響をほぼ受けていないため樹齢の古い木が多数残る。また安価な単一ワインの生産が主でその値段と品質から日本では輸入ワインNo1。

オーストラリア
初めてブドウの木が植えられたのが1788年。イギリスの入植者フィリップ大佐が到着記念に植えました。その後1825年にワイン作りが始められ始めは甘口の酒精強化ワイン(詳しくは次回以降の記事で)の生産がメインでしたが1950年以降から一般のワインが生産されるようになりました。

日本
16世紀前半海外から入って来たワインらしき記述が残っていますが確実なのは1549年フランシスコザビエルが布教のために鹿児島に訪れ大名に献上したということです。その後1870年に初めて山梨にワイン醸造所が作られました。日本の気候に合ったワインの品種改良が進んではいますが日本のワインはまだまだ後続です。

世界ではそもそもブドウ に対する認識が違う

日本でブドウと聞くと「巨峰」など生食用のブドウ をイメージする方も多いと思います。実際「甲州」というワイン作りに適した一番メジャーな品種ですらワインに利用されるのはその総量の50%ほどなのです。
ただし世界ではちがいます。なんと世界で栽培されるブドウの88%がワイン製造に使われております。ちなみにイタリアとフランスの生産が全世界のワイン34%を占めています。

とここまではワインの歴史や基礎知識について書いてまいりました。
次回はもう少し踏み込んでワインの味の違いやブドウの品種について書いていこうと思います!
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