「嘘を愛する女」核心を避ける女が築いた空虚な人間関係


概要

その姿は世の女性が憧れる理想像。食品メーカーに勤め、業界の第一線を走るキャリアウーマン・川原由加利(長澤まさみ)は、研究医で面倒見の良い恋人・小出桔平(高橋一生)と同棲5年目を迎えていた。
ある日、由加利が自宅で桔平の遅い帰りを待っていると、突然警察官が訪ねてくる。

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ありがとうもすいませんも言わない女。
正面から伝えたいことを伝えず小手先でどうにかしようとして核心に触れない臆病で怖がりな女。
だからこそその傲慢さの薄い皮の下に潜む臆病さをいとも簡単に見破られてある種の男にとっては「安全パイの女」扱いをされる。
そしてそれだけ「いい加減に付き合う」ことしか出来ない女だからこそ、謎を謎のままにした相手との関係性の間に漂う空洞を相手を失ってから埋めるべくここまで執拗に調べることへ繋がる。

スタイル抜群なのにいつまで経ってもイモくさく全くスタイリッシュな服が似合わない長澤まさみという女優にピッタリの役柄。
都会に染まったキャリアウーマンの振る舞いをしているが現実は馬車馬のように働かされることしか脳のない常識も良識も思いやりも身につけていない空っぽのいけすかない女の役柄はキャスティングの勝利と言える。
見事なハマり役だったと思います。
が、本当に芝居は下手でまともに笑えない泣けない演技は見てて興醒めしてしまいます。
普段から自然に笑ったことってないんじゃ無いかと思うほどの笑う演技の下手くそさは早送りしたくなります。

高橋一生はいつも目を見張るほど上手いんですが、凄いのは彼と共演するといつもパッとしない人ですら釣られて上手くなってしまうことです。

ところがそこはブレない女である長澤まさみ。いつも通りでした。

そして謎が徐々に明かされていくにつれて、実はこの相手の男は
「こんな自分のことしか考えていない女しか相手にできない男」である事が分かってくる。

不器用で身勝手だった男と女の再生物語。

映画は悪くないのにエンドロールに流れる松たか子の信じがたいほどのヘタクソな歌が余韻をぶち壊します笑
最後で聴いてられなくて止めました。
こんなめちゃくちゃな歌なら長澤まさみが歌えばよかったと思います



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