選ばれた家族と、選んだ家族。
「家族でしょ」
この言葉は何処までを表すのだろう。
家族 だと、家族の全てを愛し、全てを認め
全てを許すべきなのだろうか。
私の家族は生まれたときから
ある意味強制的に始まっている。
が、親達は自分自身で
“家族”をいう形を選択している。
たくさんの他人の中から、
恋人になり、夫婦になり、家族になっている。
“選ばれた家族”と、“選んだ家族”。
この家族は、同じ意味を表すのだろうか。
「家族なんだから」
この言葉を、親は言う。
この言葉の意味はそのたびに
親のさじ加減で変わってくるが、
基本的に“許し”を求めるときだ。
でも私は知ってる。
親自身、選ばれた家族とは
自分から縁を切っている。
誰かが言っていたこの言葉を私は信じている。
そうでないと、“親ガチャ”という言葉を否定できなくなってしまう。
でも最近、
こうも思えなくなってきてしまっている。
親がそう思っていないことに気づいてしまったからだ。
いや、元々思っていなかったのかもしれない。
親は無償の愛というが
こどもだって、いやこどものほうが
親に無償の愛だよ。
「産んでやったから」「育ててやったんだから」
そう言われてしまうと
もうこどもは、何も言えないよ。
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