あいまいな過去 3 引きこもりの日々を綴って

そもそもとして
この引越しは父の都合だった
少なくとも僕はそう理解していた。

当時の僕は
5階建てのアパートの4階に住んでいた。

ある日の登校日
家を出た僕は階段を上っていた
屋上までの階段
下りて行くことは出来ないから。

屋上に出る手前の空間
何を思っていたのか
階段に座り込み
僕は何を考えていたんだろうか。

やがて親に見つけられたのだろう
次の記憶は
父親に腕を引っ張られているところ
学校へとだったのだろうか
それは僕を平手打ちして終る
頑なに抵抗していた僕に父は失望した
そんな父を知った僕はそんな父に失望した

僕は誓うことになる
この時に抵抗した自分に
それを生んだ父親に
何ならこの世界に。

父を一生嫌いだと
父の望むような行動はとらない

僕はひきこもることになる
それはこの時の誓いのこととして
そうだっただけなのかもしれない。

熊本市で、ひきこもり自助グループ「かこかり」の運営をしています。 居場所作り活動中。