「彼」について

彼の音楽への姿勢が好きだった。
最近さらに売れ始めて、これからだというところで....悲しかった。
バズりが優先された若手バンドの中で、バズりに精神を削らず、ライブの中で見せる音楽で人を本気で救おうとする姿が好きだった。人間味がある音楽だった。
サブスク再生回数トップ者に限定グッズ贈呈企画は資本主義に屈した音楽っぽくて少し残念に感じたこともあった。それも僕の特別な大嫌いだったのかも。
でもやっぱり、音楽がバズりとかお金のためじゃなくて、真剣に音楽を愛していて、人のため、自分のための音楽をしていて、盛り上がるだけの音楽じゃなくて好きだった。
バラードと呼ぶのか分からないが、売れ曲とは対照的に心に沁みて刺さる曲を作る人だった。楽しいときも辛いときも傍にいるような音楽を作り上げていた。それがいかに難しいか、色んなバンドを見てきたから更に思うところがある。心のモチベの最高最低を全てなぞるようなバンドだった。アーティストだった。
パッと見の印象だけでは全く掴めない奥深いバンドで好きだった。聴けば聴くほど、ライブに行けば行くほど、音楽を本気でやっていたバンドだと。
これからも聴きます。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?