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私の撮影した写真を使って下さったクリエイターさんたち、本当にどうもありがとうございます!その中から、「こんな捉え方や世界観もあるんだなぁ」っと、個人的に気づきや学びを得た記事のま…
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#詩

再掲【詩】「旅」

ガラガラの電車に揺られながら 窓を流れる夜景を見てた 幾多の灯りは何を照らして誰を待っているのだろう 目を奪われる場所がある いつか撮りたいと思いながらも この眼以上にキレイには撮れないだろう そういう景色だ 僕が生きているということ それは僕にしか見えない景色を見ていく旅 静かな夜明けを迎えながら 文字が並ぶ画面を見てた 数多の言葉は何を示して誰を導くのだろう 心震える言葉がある いつか刻みたいと思いながらも 刻んだ瞬間にそれは色褪せるのだろう そういう言葉だ 僕

【一日一詩】 愛だろ

太陽が山から降りてくる夜 炎を地上へと誘い 凍えた体を暖める 無口な民が囲むのは 夢でなく 希望でなく ただ愛だろ 月が山から昇り行く朝 光を天へと返し 目覚めた体を伸ばす 雄弁な民が語るのは 過去でなく 未来でなく ただ愛だろ

酋長

また休んでしまった 少しの後悔と 安堵が入り混じって 外の雨音に流される 雪にもならない 情緒のない街で 灰色だけの空が 人間の業の総量を 示しているみたいだ こんな日は 家にいるに限る そう思って 誰に許されたのか わからないまま いつもの自分が 顔を出す 生きてりゃいいさ 文明に毒されない 酋長のように あの人は歌った もうあそこには 戻れないだろうし 戦争はなくなっていない 生きてりゃいいさ 言霊よ 灰色の空の下 どこまでも 絶望を 流していくように