経済的SDGs
今回引っ越しの手配をしていて、昔は自分が損しないかどうかにばかり意識が向いていたことに気がついた。
賃貸契約をするにしても、SNSを開けば「初期費用を安く抑える方法!」「何万円得する!」みたいな内容のものをよく目にする。初期費用1ヶ月分は払う必要はない、とか、害虫駆除なんてバルサン炊いてるだけだから必要ない、とかね。
まぁ確かに、そこだけ切り取ってみるとぼったくられてるようにも思うが、不動産会社だって慈善事業じゃないわけで、人件費だってかかっている。取れるところから利益は確保したいだろう。
知識は自分を守るために必要だし、なかには本当に料金をふっかけてくるような悪徳業者もいるから一概には言えないけれど、良いサービスや価値あるものに払うお金はケチりたくない。提示された料金を値切ることはなるべくしたくないと、今回の引越しで強く強く思ったのである。
突然だが、不動産Gメン滝島というYouTubeチャンネルをご存じだろうか。
不動産会社社長である滝島さんが、定期的に不動産に関する動画を出していて、おもしろいし知識も増えるので私はよく見ているのだけれど、そんな滝島さんが何かの動画で言っていたことがある。
たしかそんな感じの内容だったが、それを聞いた私は「た、たしかに~!!」と、ものすごく感銘を受けたのだ。
顧客の為になるものやサービスを売り、その対価をもらう。
それが一番仕事のやり方としては理想というか、本来あるべき姿だと私も思う。だからこそ、(詐欺とか悪徳業者はもちろん除いて)親身になってくれたり、きちんと対応してくださった営業の方・企業には気持ちよくお金を払いたい。だってそれが対価だし。お礼だし。きちんと利益を還元しなくちゃ良い仕事・サービスは、どんどん世の中から消えていってしまう。
そんなわけで、今回は何も値切らずにすべての契約を終えてきた。
というか、元々値切る必要のないサービスを求めて仲介会社を選んだし、引っ越し業者は相見積もりは当然取ったが、説明を聞いて納得したうえで、提示された通りの金額を支払った。それから、その引っ越し業者の営業さんがすごく頑張って説明してくれたのが伝わってきたので、おそらくインセンティブになるであろう電気・ガス・水道の一括申し込みもその会社経由でお願いしたりもした。
こんなふうに、顧客に感謝されるような仕事の仕方をすれば、そのお返しは良い形で返ってくるのだ。私も顧客側に立って改めて思い知った。
情けは人の為ならずって良く言うけれど、相手の利益をお互いに推し量ることで、すごく良い形で仕事がまとまることはたくさんある。自分がサービスの提供側にいるときは、顧客のことを考えた提案をするし、逆に私が顧客のときは、納得したものに対してお金を出し渋ったり搾取するのではなく、出すところにはきちんと出す。そんなふうに微力ながらも経済に貢献していきたい。そして利益の連鎖が続くような経済的SDGs(?)が広く世の中に普及すればいいな・・・なんて、大それたことにまで思いを馳せていた今日この頃。荷造りは明日から始めます。
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