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LLM活用法を学ぶハッカソンを初開催しました

こんにちは、シンプルフォーム株式会社CTOの小間です。

当社は金融機関やプラットフォーマーにおける法人調査・審査の効率化、高度化を支援するスタートアップです。

経済の「血液」とも言われる金融。それらに携わる方々が、商いを加速させる本来の金融に注力できるよう、私たちはその足回りとなるべく、日々、技術やプロダクトを磨き続けています。

一例として、当社では技術力向上のため、以下のような取り組みを重ねています。

エンジニア個人の研鑽をはじめ、チーム全体で知識・技術をシェアしレベルアップしていけるよう、会社として積極的にバックアップがされています。
一方、社内のみに留まらず、より多くの方々と知見を交換し、高め合うための場を作りたい、と思うようになりました。

もともと、ハッカソンというイベントが好きでよく参加していた私。大好きなものづくりに没頭でき、同好の士との輪が広がるよい機会です。技術の世界は日進月歩。一人でキャッチアップを続けていくのは大変ですし、限界もあります。時には誰かと学ぶことで、モチベーションの維持や、よい刺激を得られます。

そこで、近年注目を集めるLLM(Learge Language Model:大規模言語モデル)を活用し、プロトタイプを作るハッカソンイベント「はじめてのChatGPTハッカソン」の開催を決定しました。


イベント当日の模様

開催は8月上旬。じっとしていても汗がふき出す最高気温34.8度のなか、20名以上の方にご参加いただきました。

参加者4~5名で1チームを組み、誰がどんな役割を担うかを決定。LLMを活用してどんなプロトタイプを制作するのか、まずはアイデアを話し合います。

当日は、約7時間で開発を終えるタイトなスケジュール。昼食後は各チームが決定したアイデアにもとづき、ひたすら実装に集中していました。

実装
ひたすら実装
こちらも実装

各チームの成果発表

長いようで短い実装タイムが終了し、各チームの成果発表が行われました。一部を抜粋してご紹介します。なお、ハッカソンはコンペ形式で順位を決めるスタイルもありますが、今回は皆でアイデアを形にしてシェアすることが主眼のため、それぞれが健闘をたたえ合いました。

発表事例1(参加者:中山さん談/プロトタイプ名「CUSTOMATE」)

中山さん所属チームによるプレゼン
  • サービス概要

    • 中国語対応の家電製品案内アプリです。中国語で欲しい家電の特徴を尋ねると、最適な家電製品をオススメポイント付きで案内してくれます。家電の特長や利点などのオススメポイントは、ChatGPTを活用して自動生成しました。

  • アイデアが生まれた背景

    • 普段から「こんなものがあったら便利だな」と感じるアイデアについてメンバ間でディスカッションを行いました。ディスカッションの中で、ChatGPTにも10個のアイデアを考えてもらいました。結果、実際に市場で成功する可能性の高いアイデアを採用。訪日観光客の家電の「爆買い」に着目し、中国語対応の家電製品案内アプリの開発を決定しました。

  • こぼれ話

    • 私たちのチームは、機械学習エンジニア、ネイティブアプリエンジニア、フロントエンドエンジニア、そしてハッカソン熟練者という異なるバックボーンを持つメンバ構成でした。異なるスキルセットのメンバ間でのディスカッションは非常に新鮮でした。また、ベクトルデータベースなど普段あまり触れることのない技術を扱う、貴重な機会となりました。

発表事例2(参加者・江畑さん談/プロトタイプ名「会議代行AI」)

江畑さん所属「チーム3」によるプレゼン
  • サービス概要

    • 会議において余剰となる時間を削減し、ヒトが本来の仕事に集中することを支援するため、AIが会議の代行役を務めます。

    • あるトピックについて議論を行いたい場合、会議代行AIにその旨を投稿すると、ChatGPTが参加者それぞれの代行を務め、議論を実施します。

    • 議論結果はSlackで通知が行われ、参加者は結果の承認・非承認を選択します。 承認されなかった場合は、再度ChatGPT同士が会議を継続。双方の納得が得られる結果となるまで、議論を繰り返します。

    • 参加者が会議の時間・場所に拘束されず、さらに対面だと言いづらいことも代行を立てることによって伝えやすくなるため、効率性を高めながら、議論の活性化を実現します。

「会議代行AI」のサービスイメージ
  • アイデアが生まれた背景

    • 「業務で困ったこと」を話し合っているうちに、「会議」にメンバーの多くが課題を感じていることが分かりました。今回は「会議の効率化」に焦点を当てましたが、そのほか会議の進行役を務めてくれるものや、会議のアジェンダ作成代行、会議参加者に話が長い人がいた場合アラート通知してくれるもの……など、様々なアイデアが挙がりました。

  • こぼれ話

    • 他チームよりもエンジニアの数が少なかったため、時間内で形にすることに苦労しました。そのため、実装する機能と、プレゼンで説明に代える箇所を明確にしました。立場や職種の異なるメンバーとチームになり、普段の困りごとをどう解決できるかの議論を重ねる過程は、多様な考え方が垣間見えて楽しかったです。

その他制作事例

以下のブログでは今回ハッカソンに参加いただいたお一人が、制作したプロトタイプ「婚活GPT」の詳細について投稿されています。

交流会

ハッカソン閉会後は、交流会を実施しました。今日の成果物の話、最近気になるトピックや普段の仕事の話が飛び交い、親交を深めました。

交流会の様子

なお、ハッカソンイベントから交流会に至るまで、会場は当社オフィスを使用しています。オフィスとしては少し珍しい一軒家ともあって、ソファスペースで寛いでいただいたり、キッチン・ダイニングスペースで飲み物を片手に談笑いただいたりと、思い思いに過ごしていただきました。

全員で記念の集合写真

私たちにとっても、初のイベント開催。少しの不安と緊張はありましたが、参加者からは「初のハッカソン参加だったが楽しめた」「アットホーム、オープンな雰囲気がよかった」「チームでワイワイとアイデアが形にできた」といった感想をいただきました。

今後もこうした場を通じて、ものづくりを愛する方々との繋がりを作っていければと思います。

以下イベントに協力・会場提供しています

Pythonを活用したい金融関係者のコミュニティ・fin-py主催のイベントに、会場提供協力いたします。近日(11/12)開催予定ですので、ご興味のある方はぜひチェックください。

2023年アドベントカレンダー企画も始動

もうすぐクリスマス……ということで、開発メンバーによる2023年アドベントカレンダー企画も実施予定です。お楽しみに。

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