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スタートアップのコーポレート部門とは・元銀行員が担う組織の土台づくり

東 祐大|Yudai Higashi / Corporate
2011年に㈱静岡銀行へ入行し、法人営業に従事。2017年に政策研究大学院大学へ出向し、官民連携ファイナンスを調査・研究。帰任後は主に自治体営業に従事。2021年10月より現職。

※本インタビューは、2022年2月25日公開時点の内容です。


キャリア観の転機は、大学院への進学

― 最初にご経歴を教えてください

新卒で地元・静岡の銀行に入行し、法人融資の担当をしていました。何となく地元のことが好きだったので、せっかくなら地元に貢献できる仕事を、と思い地元の銀行を選びました。

入行当初から、「仕事の意味」みたいなことについては度々物思うことはありましたが、自分の中で「働くこと」に対する考えが大きく変わったきっかけは、入行7年目の時に政策研究大学院大学という、主に地方の自治体職員が通う大学院に1年間通わせていただいたことです。「なぜ銀行員がそんな大学院に?」と思われたかと思いますが、通い始めた理由は地域活性化の取組について学ぶためでした。

地方銀行なので、銀行として「地元をどう活性化させるか」というのは重要なミッションなのですが、地域活性化に取り組むためには銀行員としての目線だけでなく、公共的な目線も必要とされるんですね。なので、私もそれを養うために大学院に通わせていただきました。

1年間の大学院生活を経て銀行に戻ってからは、大学院で学んだことを実践すべく、本部で地域活性化の取組を企画・実施する業務に従事していました。

― 地方銀行にとって地域活性化が重要なプロジェクトなんですね。

そうですね。地域を基盤とする地方銀行にとっては、その地域の個人・法人の多くがお客様であり、地域全体が元気になれば銀行のお客様の活動が活発になると言えます。お客様の活動が活発になることは、それだけ銀行をご利用いただく機会が増えることになるので、どの地方銀行にとっても地域経済の活性化はとても重要なミッションとして捉えていると思います。

正直なところ、入行当時は「地域の活性化」への興味は特にありませんでした。とはいえ、地方銀行と地域は切っても切れない関係なので、銀行員としての業務を通じて、地域活性化の取組への想いは次第に強くなっていきました。そのため、人事から大学院への派遣のお話を頂いた時にとても良い機会だと思い決断をしました。

今振り返ると、そこでの1年間は、社会人になって初めて能動的に行動できていた時期であり、「銀行に戻ったら地域のためにこんなことがしたい」と銀行員の仕事をとても前向きに捉えられていた時期でもありました。その後、銀行に戻り地域活性化のプロジェクトに従事していた時期が前職時代で最もモチベーションが高く、仕事に対して自分自身が何を求めるのかを知るタイミングにもなり、後の転職へと繋がりました。

銀行員からスタートアップへの転職を決意

― シンプルフォームへの入社の決め手はなんですか?

決め手は2つあり、1つ目は機動的に対応できる環境で働きたくなったことです。
先に話した通り、大学院から銀行に戻り地域活性化のプロジェクトに従事していた頃が、最もモチベーションが高い時期でした。従来通りの取組では地域に変化をもたらすことはできないので、新しい取組にドンドン挑戦したいという気持ちが強くありました。しかしながら、銀行という保守的な組織の中で新しい取組を機動的に進めることは難しく、理想とするスピード感で物事を進められないこと、そもそも新しい取組に挑戦できないことにジレンマを感じるようになりました。そこから、仕事に対して自分自身が求めるものと向き合い、転職を決断しました。

2つ目は、「新しい事業を作ること」に携わりたくなったためです。少し語弊がありますが、ものすごく端的に言うと、銀行はお金を融通することが本質的な業務であり、かつ銀行法という法律により企業としての活動が制限されている部分があり、色々な形で地元企業と関わりつつも、銀行自らが事業主体として新しい事業を作ることは少ないんですね。そういった立場が次第に歯がゆくなり、銀行員として事業をサポートする立場ではなく、事業の当事者として新しい事業を作っていく経験がしたいという気持ちが強くなりました。

あとは友人からの刺激ですかね。それぞれの頑張っている話しから刺激は受けますが、特に起業した友人やベンチャーキャピタルに勤めている友人からの話しは刺激が強く、スタートアップに関わる仕事をしている人には魅力を感じることが多くてですね。自分も魅力的な人間になりたいなと思った次第です(笑)

― スタートアップ企業へ転職することは悩みましたか?

正直悩みました。そもそも地元にスタートアップと呼ばれる企業がほぼないので、実態がよくわからないという点で躊躇がありましたね。CEOの田代とは私が大学院に通っている時に知り合いまして、出会ってから数年して、田代が「起業しました!」というのをSNSで見かけて、シンプルフォームについて質問してみたんです。すると、直接見て感じた方が分かることも多いだろうし、良かったらオフィスに遊びに来てみたらどうかと誘っていただきました。

当時、私は静岡に住んでいましたので、すぐに休みを取ってオフィスに遊びに行きました。そして実際にオフィス訪問をしたことで、会社の雰囲気や田代以外のメンバーを知ることができ、その瞬間にこのメンバーと一緒に事業を創り上げていきたいと強く感じたことを覚えています。漠然とですが、このメンバーと一緒に仕事をするチャンスを逃したら一生後悔しそうと思ったので、具体的に何をやりたいとかは全くなかったですが、オフィス訪問直後にはシンプルフォームへ行きたいという気持ちが固まってましたね。

ターニングポイントとなった大学院時代。中身の濃い1年でした。

快適に働ける環境づくりに全力投球

― 現在はどのような業務をしていますか?

一般的にバックオフィスと言われる、総務・労務・経理・財務を担当しています。ただし、”何でもやる”バックオフィスです。“何でも”というのは言葉の通りで、先に述べた総務・労務・経理・財務の他にも開発業務以外でやれることは何でもやり、みんなが気持ち良く働けるように環境を整えること全てが私の仕事になります。

正直、今のメンバーは様々なプロフェッショナルが揃っており、前職での経験から私が活かせるスキルはほとんどないので、唯一自分ができることは”何でもやる”ことだと思ったんです。元々知らないこと・わからないことを調べながら進めるのは好きなので、自分の強みが活かせているとも思います。

ちなみにホットな話題ですと、新オフィスへの引越しがようやく決まりました!満場一致で決まり、25軒も内見をした甲斐がありました(笑)

新オフィスを快適な職場にするためのプロジェクトを進めています。完成をお楽しみに!

― 今のポジションでやりがいを感じた瞬間はどんな時ですか?

やりがいは、メンバーが何のストレスや煩わしさを感じずに仕事に専念できる環境・体制を作り上げることです。私自身がわかりやすく何かを成し遂げた時ということではないのですが、”何でもやる”バックオフィスとしてみんなが心地よく働ける環境・体制を整えること、究極的にはストレスや煩わしさを感じない=私の存在を意識されない状態を目指しています。ストレスや煩わしさを感じる状態だと、そのことを相談しようと私のことが思い浮かぶはずなので(笑)常に先回りして対処することを心がけていきたいです。

社員の声が最も大事なので、積極的にコミュニケーションを図ります。

― シンプルフォームならではのエピソードはありますか?

入社して考え方が180度変わりました。

というのも、前職では銀行ということもあり、お客様に対して「こちらが支援をしてあげますよ」スタンスになっていました。比較的、相談を受けたり、頼りにされる立場が多かったので、10年も勤務していると無意識に染みついてしまっていたんだと思います。それに気が付かされたのが、田代とお客様の面談に同席した時でした。

私が前職での経験から、弊社のサービスとは違うところでお客様の力になれそうな点があったので「情報提供しますよ」とお客様にお伝えしたんですね。面談後、田代から「情報提供するとかお客様のためになりそうなことをするのは当たり前で、それを敢えて相手に伝えることはうちのスタンスじゃないよ」とサラッとですが指摘されました。その瞬間ハッとなりましたね。シンプルフォームは”社会の公器になること”を掲げているので、それを成し遂げるためにも謙虚な姿勢を忘れないということを大切にしています。

スタートアップの多くは、会社としても個人としても目立ちたいという気持ちが少なからずあるんじゃないかと私は思うのですが、シンプルフォームは初期から”底なしに謙虚”というバリューがあり、全体的にとても穏やかです。しかもバリューが先ではなく、元々そのスタンスの人が集まっているから、自分たちらしさをそのままバリューにしたという背景もあります。
社内コミュニケーションでSlackというツールを使用しているのですが、その中でのやりとりでも常に相手に敬意を払ってコミュニケーションをとっていて、手前味噌ですが弊社は”大人な”メンバーが多いです。

― 休日はどのように過ごしていますか?

映画・動画鑑賞が多いです。ジャンルの好き嫌いがないので、気になったら何でも観ますね。どのくらい好きかと言うと、この年末も元日の夜も映画館に行き、公開中で気になる作品を観て来ました(笑)
昔に比べて様々な動画配信サービスもありますし、動画好き同士でおすすめ作品や感想を言い合うのも楽しいですね。

気分転換に音楽も欠かせません!画像以外のアーティストも聴きますよ(笑)

― 最後に、今後挑戦したいことについて教えてください

漠然としてますが、今以上に先読みをして、みんなのサポートも意識されないように立ち回っていきたいですね。上場を目指す会社として、バックオフィスの体制がしっかりと構築されているかという点は、今後とても重要になってくるので、足元だけでなくシンプルフォームの将来を見据えて体制を整えていきたいです。

直近では、引越し先である新オフィスの環境づくりにも力を入れています。自分が初めてオフィス訪問した際に感じたように、沢山の方にシンプルフォームの良さを実感して欲しいです。そのためにも、メンバーが社外のゲストの方を積極的にオフィスに誘いたくなるような空間作りを目指します。

― インタビューは以上です。東さん、ありがとうございました!

💡 東 祐大のここだけ情報(本人提供)
今はバックオフィスとしてメンバーのサポートに力を入れていますが、高校時代はサッカー部でフォワードという攻めるポジションでした!あまり表には出ないのですが周囲から良い刺激を受けると、自分も負けていられない!という火が付きます(笑)


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