文系出身のエンジニアがよりよいものを求めた今
※本インタビューは、2021年8月3日公開時点の内容です。
文系上がりのエンジニア
― これまでのキャリアを教えてください
始めにお伝えしますが、わたしは文系上がりのエンジニアです。大学での専攻は、ロシア地域研究。もともと言語学習が好きだったこともあり、学生時代には9か国語を学びました。新卒で入社したのはエドテックのスタートアップです。友人に誘われてインターンとして働いており、そのまま就職しました。ここでは、法人向けモバイル学習アプリの販売営業やアプリ開発のプロダクト管理など、ビジネスサイド全般を担当していました。
― これまでに2つのスタートアップを経ていますね。一度目の転職のきっかけはなんでしょう
理由は3つあります。1社目での最後の3年間は大学関連の大型の受託案件に携わっていたのですが、規模の大きさゆえにクライアントとの直接契約ではなく間にプライムのベンダーがいたため、開発者たる自分たちの意向を反映することが難しいこともしばしばありました。それが歯がゆくて。また、ビジネスサイドの社員は私よりも若い人が多かったため、代表を除くと自分よりもビジネス経験を積んでいる人が周りにいませんでした。そのため、自分よりもビジネス経験のある人が社内にいて、彼らのスタイルを見て学べるような環境に身を置きたいと思いました。また、その頃プライベートで機械学習の勉強を始めていたので、それに携われる仕事に興味があったのも理由の一つです。
もっと楽しいことを見つけてしまった
― 2社目の企業では何をしていたのですか
そこは創業3年目のAIを扱うスタートアップで、わたしは5人目のメンバーとして入社しました。大手コンサルに行ってキャリアに箔をつけようかと考えたりもしましたが、会社規模が小さいほうが制約が少なく自由にやれるし、人の顔が見える組織がいいなと。ここでも営業・コンサル・プロジェクトマネジメントといったビジネス周り全般を担当していました。
また、この頃から「データ分析をなんでもかんでもエンジニアに依頼していると、エンジニアの業務負荷ばかり上がってしまうし、自分の思った観点での分析ができるまでに、エンジニアに分析の意図や観点を説明するなどコミュニケーションコストが高くついてしまう」といった課題意識があり、自分でもプログラムを触り始めました。そうしたらそれがすごく楽しくて。もっとちゃんと勉強したいと思い、コンピュータサイエンスのバックグラウンドがなくても入学できる機械学習/データサイエンス分野の学位を提供する大学院を見つけ、入学することにしました。
― SimpleForm(シンプルフォーム)へ入社したきっかけはなんでしょう
友人が代表の田代を紹介してくれたのが出会いのきっかけです。「機械学習やAIについて話が聞きたい」ということでした。田代からSimpleFormがやろうとしていることを聞き、開発を必要としている内容の一部については自分でもできそうだということで、少し手伝うことにしたんです。そうして徐々にプロダクトの開発を手伝うようになったら、やっぱりプログラミングが楽しくて。チャンスがあればエンジニアとして働きたいと思っていたところ、正式にメンバーにならないかと声をかけてもらい、入社を決めました。前職の会社に不満があったとかではなく、純粋にもっと楽しそうなものを見つけてしまったという感じですね。昔から、直感に任せて行動するタイプです。
― エンジニアとして活動できるならば、場所にこだわりはなかったのでしょうか
決してそうではありません。周りに切磋琢磨できる仲間がいること、事業内容に共感できることはこだわりたい条件でした。スタートアップに勤めているとよく、将来起業したいのかと聞かれるのですが、わたし自身に起業願望はありません。どちらかというと、面白いことを考えている人に伴走して、サポートしたい気持ちが強い。田代には具体的なビジョンがあり、それを完遂させようとする強い気持ちがある。どういう風にやっていくべきかの道筋も見えている。ビジョンと具体策の両方が伴っているスタートアップは珍しいと思います。
よりよいものへ貪欲さ
― SimpleFormのメンバーや雰囲気について、どのように感じていますか
まず、田代については、世の中の動き、ビジネス、金融への洞察や考えが深く、わたしも長らくビジネスサイドで仕事してきましたが、なかなかここまで視座の高い人に出会ったことはないです。CTOの小間については、同じエンジニアとして教えてもらうことも多く、社会的意義の高いものを創りだすことへの情熱を、プロダクトに落とし込んで具現化できる人だと感じています。
また、スタートアップなので当然と思われるかもしれませんが、新参者の私でも自分の意見をロジックをもって説明したら、会社の方針を変えられる。組織としての柔軟性といいますか、よりよいものを創ることへの貪欲さを感じます。ふたりともそれぞれに信念があり個性も強いので、一般的にいえばちょっと変わっているんだと思いますが、実はわたしも変人といわれることが少なくなくて。むしろ共感する部分が多いと感じています。
― 現在の業務内容や魅力を教えてください
システムはその裏側で様々なプログラムが連携することで稼働しますが、わたしはその様々なパーツとなる要素のプログラムの開発を行っています。例えば足元では、ボタン一つで特定のシステムにアクセスして欲しい情報を収集して、指定した形式で出力するようなプログラムであったり、集めた情報を整理してPDFファイルとして出力するためのプログラム開発などを担当しています。一つが終わったら次を、次が終わったらまた次をと、連続して開発を続けていますね。
仕事をしていて、自分の仕事の価値や意義を感じられ、それに納得できること。これがわたしにとってのここで働く魅力です。エンジニアとしてはまだひよっこなので、まずはつくれるものを増やしたいと思っていますし、前職までの経験を生かしてビジネスサイドもわかるエンジニアになりたいとも思っています。このように、なりたい姿を具体的にイメージできる環境であることも魅力ですね。
― SimpleFormに向いている人はどのような人でしょうか
私自身のバックグラウンドからもわかるように、経験がないことは関係ないと言えるでしょう。それよりも、開発やプログラミングがやりたいという気持ちが大切だと思います。エンジニアに求められる技術は、日進月歩で学びに終わりはありませんので、知的好奇心がある方が向いているでしょうね。
また、我々のプロダクトは金融に関するもので、金融は世の中になくてはならないものです。金融業での経験は必要ありませんが、世の中の仕組みに関心をもてることも大切だと思います。
― 最後に、SimpleFormという会社をシンプルに説明してください
一言でいえば、目に見えないものを見えるようにする会社ですかね。「人」にはそれぞれ肉体があって、実態があります。一方で、「法人」それ自体は目に見えるものではありません。その目に見えないもの見えるようにするために、いろいろなところから情報を集めてくる。そして、なによりそれを簡単にできるようにする。これが、わたしたちがやろうとしていることです。
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