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若手主導の社内イベント・読書会開催の舞台裏に迫る

こんにちは、シンプルフォーム採用チームです。

長い酷暑がようやく終わりを告げ、道を歩く折にふと金木犀の香りを感じる季節となりました。そんな秋の夜長にぴったりな読書会が、先日、当社で開催されました。

社内読書会の模様

💡シンプルフォームの社内読書会とは?
課題図書を一冊選定し、参加メンバーそれぞれに担当箇所を割り当てます。参加メンバーは、読書会までに割り当てられた箇所を読み、概要や自分の意見をまとめておきます。読書会当日はまとめを持ち寄りながらディスカッションします。
課題図書の選定にあたっては、「明日から使える〇〇」を得るためではなく、5年後、10年後の考え方の土台を形成するような、本質的な学びを得ることを重視しています(例えば、名著の原典や、史実に対する解釈を扱ったものなど)。しかし、こうした本は「ページ数が多い」「内容が難解」なものも多く、一人でチャレンジするにはハードルが高くなりがちです。そこで、チームで挑むことによって読破し、インプットとアウトプットの質を高めようとする取り組みです。メンバーは自由参加です。

今回は、読書会開催の裏側について、企画・運営メンバーの一人であり、第1回のファシリテーターを務めた吉原大樹さんにお話をうかがいました。


読書会を、会社全体で思考力を深める機会に

普段、私が読む本は、業務に直結するビジネス書がほとんど。それを見かけたCEOの田代が、「テクニックを学ぶ本もいいけど、それだけじゃないものもたまには読んでみたら?」と薦めてくれたことがあります。

読書には2種類あると思っています。一つは、テクニックや知識など、すぐに役立つ情報を得るためのもの。もう一つは、自分なりの物の見方・考え方を形成するための、アンテナを広げるもの。田代の言葉をきっかけに、後者の読書の機会を増やしたいと思った私に、ふと、現在の代々木上原オフィスに移転する以前に行っていた、社内読書会の存在が思い浮かびました。

前身となる社内読書会は、おおむね月一回の開催。一冊の本を決めて、参加者全員で読み、概要をピッチして共有し意見を交換……と、おおまかなやり方は変わっていません。自分ひとりで本を読むよりも、多くの視点や学びが得られましたし、みんなでワイワイと意見を交わし合うのは単純に楽しかった。ただ、現オフィスに移転後、開催がしばらく途絶えていました。ならば、社内読書会を再始動しよう、私ひとりではなく会社全体で思考力を深めるための読書の機会にしよう、と思い至りました。

若手メンバー5名で企画・運営

読書会の企画・運営は、私を含む若手メンバー5名が担っています。課題図書の選定、参加者に対する担当箇所の割り振り、会場設営や当日のファシリテーションなどの作業を5人で分担し、持ち回りで幹事を行います。

読書会の本は事前にメンバーが推薦図書を持ち寄り、プレゼン大会を通じて本を選定しています。本の内容だけでなく、運営面を考慮した複数の評価基準を設けており、それらをクリアして晴れて採用となります。一見準備にコストをかけすぎていると思われるかもしれませんが、面倒を愛する私たちならではの決め方だと思っています。

ちなみに第1回の課題図書は、私が推薦した「株式会社の世界史: 「病理」と「戦争」の500年」です。私たちシンプルフォームのミッションは「全ての法人がフェアに繋がれる世界の実現」ですが、そもそも「法人」って何だろうということを考える機会はあまりないですよね。

法人の代表格として挙げられる「株式会社」をメインに、その成り立ちを歴史的に紐解きながら、これまでとこれからの株式会社の役割について考察がなされているこの本が第1回にふさわしいと思い、課題図書としました。

第2回は中仙道くん推薦による「サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福」を予定しています。なぜホモサピエンスが地球を支配するに至ったか、に迫った一冊です。今からディスカッションが楽しみです!

読書会の企画・運営メンバー5名(左から中仙道さん、吉原さん、齋藤さん、宮本さん、佐野さん)それぞれの推薦書を持ち寄ってもらいました。

組織成長の牽引役を、若手が示していきたい

思考を深める読書は、成長の土台を形作ってくれるはず。若手が先導して、こうした機会を組織全体に促すことで、成長の牽引役としての役割を示したいと思っています。

また、社内コミュニケーションの活性化も期待しています。当社は創業4期目を迎え、社員数も30名を超えました。「●人の壁」と言われるように、今後は組織拡大の弊害として、メンバー同士の心理的距離が遠くなってしまうといった課題が必ず出てくるでしょう。ふだんは業務であまりつながりのない方とも、じっくり意見を交わせる機会として、積極的に参加いただきたいです。

目指すはシンプルフォームのカルチャーの象徴

第1回開催後、参加いただいた方から「楽しかった」「こういった機会はいいね」という反応をもらえました。今回の気づきをもとに、引き続き運用面などブラッシュアップしていきたいです。より参加者の対象や選書のテーマを絞った形式など、派生形を展開させることも構想にあります。

こうした思考を深めるための読書は、即時的な効果が現れるものではないですし、コツコツと研鑽を続けていくことが必要です。そうした姿勢は、当社の価値観である「面倒を愛する」や、行動指針の一つ「長、長期目線」にかなうものだと思っています。シンプルフォームのカルチャーを分かりやすく表すものとして、読書会を育てていきたいですね。(了)



「CEO田代を超えたい」「そのために今から思考を深めたい」と、10年後の自分と、シンプルフォームの組織成長を念頭に、意欲を燃やす若手メンバーの想いをお届けしました。

数年先の土台となるような学びを得る機会になるように、そして参加者にとってよりよい読書会の体験となるために、実はかなりの手間をかけて準備がなされています。それをさらりと「自分たちならではだと思っています」と語る姿が印象的でした。

派生型の展開など、今後のアイデアも上がっている様子。シンプルフォームのカルチャーの象徴として、読書会が根差すことを期待しています。