見出し画像

コーヒーのハンドドリップが面倒になった方へのアドバイス

コーヒーが好きで、ご自身でハンドドリップしたら美味しいコーヒーが自宅で飲めるから器具を買い揃えた方、いらっしゃいますよね。続けられている方もいらっしゃると思いますが、中には「思ったより面倒だった」「1週間でやめてしまって器具は仕舞い込んでいる」という方々が少なくないのではないでしょうか。「お店の人に淹れてもらったコーヒーの方が美味しい!」なんて言い訳で逃げていませんか。

ご自分で抽出すれば、節約もできるし美味しいコーヒーも飲めるのに。なぜやめてしまったのか一度考えてみませんか。そしてコーヒーショップの経営者から、そんな方へのアドバイスをしたいと思います。

なぜハンドドリップを辞めてしまったのか

たどり着く答えはおそらく決まっているでしょう。「手間だから」ではないでしょうか。気持ちはとてもよくわかります。

器具を出して、コーヒーを豆から挽いて、お湯をわかして、温度管理し、時間を測り、量を測り。抽出にはコツが必要で、上手くお湯が注げないと美味しくならなかったり。

一杯を抽出した後は、器具の片付けなんかも面倒で、コーヒーの器具は隙間が狭いものが多く洗うのが面倒。そこまでやっても、なんだかひとつミスをしているのではないかと思いながら飲んだら、なんとなく美味しく感じなかったり。好きなお店の豆を買ったのに、その味がでない。ここまでやって美味しくないなら、もうやらなーい!となるのは当たり前です。

美味しくできたとしても片付けなどの面倒が重なって、そこまでしてやるほどではないし、また今度気が向いたらやろうか・・・と気づいたら1年経っていた。もう本当によくわかります。私がコーヒーショップを開業する前は、そういうこともありました。

どうしたら自分でハンドドリップする癖がつくのでしょうか。

ご自身でハンドドリップするメリットを意識する

器具を買い揃えて最初に淹れたコーヒーの味を覚えていらっしゃいますか。その時の抽出は時間がたくさんかかったでしょうがとても良い思い出になっていませんか。(とても面倒に感じた方もいらっしゃるかもしれませんが)もちろんコーヒーはパッと美味しいものが飲めたら最高ですが、こういう作業を楽しむこと、この作業が楽しいということを「メリット」にできると良いですね。

私は開業前は朝5時にコーヒーを淹れている時間がとても整う時間だと気づいたので、毎朝コーヒーをいれる・・・コーヒーを淹れるというより整いたいという思いから続けられました。

コーヒーショップのコーヒーの金額は抽出の作業量と、場所代も含まれていたりします。それを豆で買って帰って淹れると、コスト削減できます。その上一番くつろげるご自宅で楽しめるなんて最高じゃありませんか。世の中のコーヒー豆は700円/100g程度が多いようで、大体10杯取れるので、1杯70円。フィルターも1枚1円くらいですから、100円もかからず美味しいコーヒーが飲めるのです。なんという素晴らしいメリットでしょうか。

それでもなお面倒だと思う原因

ではこのメリットを意識すると気軽にできるかというと、最後の難関が待っています。「美味しく淹れるのが難しい」です。美味しいという感覚は人それぞれですがどうしてもここがクリアできないと続けるモチベーションが保てません。美味しくないコーヒーに手間が取られるなら、そもそも淹れないというのは普通の感情です。

ここで一度立ち止まってください。美味しいコーヒーとはなんですか?コーヒーは嗜好品で、どんな味があったっていいはずなのに。大丈夫、あなたが淹れたコーヒーは、美味しいです。自信を持っていい。コーヒーはそういうものです。美味しく淹れるためには「抽出になれること」が一番大切なんです。なんども淹れる癖をつけると比例して美味しいコーヒーが抽出できます。美味しいコーヒーは1日にしてならず、です。

おそらく一度淹れたことがあるのであれば、なんとなく感覚はつかんでいるでしょう。一度でも淹れたら知っている知識で構いません。その感覚で「テキトーに抽出する」ことをしてみてください。とりあえず一回抽出する。

時間?粉量?お湯量?挽き目?もう適当で構いません。お湯の温度も沸いたものを使う。ケトルなんていりません。ヤカンで十分。難しく考えてはいけません。コーヒーを淹れさえすればいいだけです。

辞めてしまった抽出をまた始めるためのアドバイス

コーヒーは嗜好品ですから正解なんてないので、適当に淹れてください。誰かに飲ませてお金をもらうわけではないから、難しく考えなくていいんです。そう淹れてもなお、インスタントコーヒーよりも美味しいし、そこらの安いコーヒーより美味しいですよ。断言します。

そうしてざっと淹れていたら、癖がつく。そうしたらいつの間にか続けていて、なおかつどんどん美味しいコーヒーが淹れられるようになる。言葉で綺麗にまとめると「習慣化してしまえば美味しいコーヒーが淹れられます」。

辞めてしまった抽出をする際は、器具をひっぱりだすのは手間ですが、そこまでやってしまえばこっちのもの。適当に楽しんでください。シンプルにコーヒーを淹れてみましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

個人経営の自家焙煎コーヒーショップのお客様満足度を上げるために利用させていただきたいと思います。サポートいただくことが何より嬉しいです。引き続きよろしくお願いいたします。