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教祖・信者ビジネスをPPM分析する。

数ヶ月前に知人と新規事業に関する事をグダグダ考える会をしていた時の話。

教祖ビジネスやったらどうですか??巷で流行ってるんでレッドオーシャン化してるかもしれませんけど、教祖の再生産ビジネスのおかげでレベル下がってそうなので意外に勝ち目あるかもですよ。」

と、


非常に示唆に富んだアドバイスを頂いた



やらねえよww
ダサいし仮に成功しても自分の心が折れるwww


と言って断ったけど、話のネタ+思考体操として考えてみるのも悪くないのでPPM分析してみる。

※教祖・信者ビジネスの定義は無いと思いますが、皆さんなんとなくで察してください。


ちなみに本記事で最も伝えたいことは

「不安定かつ都市化した社会では信者の供給は増え続ける。」

という事と

「教祖の再生産はレベルの維持は難しいがある程度は可能。」

という事で、

あの手の世界観でお金持ちになる層は一定数いるよね。

という悲哀に満ちた話です。

基本的に悲しくなるので先にお伝えしておきます。


さて本題。

まず最初にPPMとはなにかを説明しておこう。


PPMはプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの略称で、かの有名なアメリカの最大手コンサルファームの一つ。


ボストンコンサルティンググループ(BCG)


が考えた手法です。


具体的には下記の図にそって事業環境を整理します。


画像1

今回はこの手法に則って整理します。



はい。


早速ですが、

あえてPPMとかBCGとか大げさに表現して書きました。


あまりいないとは思いますが、この書き方で


「おぉ~~!なんかスゲエ!」


と思ったあなた。


信者の才能を有しているかもしれません!w


ーーーー脱線ーーーー

「BCG 日本 年収」でググったら入社10年次の平均年収は3,000万から5,000万とか出てきた。怖い。

ーーーー復帰ーーーー

ちなみにこの手法は製造現場と製品ライフサイクルを対象にして開発された手法なので、マーケティング・経営戦略ガチ勢からは教祖ビジネス(というナニカ)に適用させるとお叱りがくるかもしれません。


まあ固いこというなよ。ライトに思考整理するには便利だぜい。

程度の話なのでこのまま進めます。


①市場成長率について

これについてですが、教祖・信者ビジネスはさして大きな設備や製品を必要としないので、

需要を信者

供給を教祖

と単純化して考えます。

個人的意見としては需給バランスは「やや需要過多であり市場成長率は比較的高い」という感じになりました。

もう少し詳しく書きましょう。


まず、一般論というか歴史の賢人に学ぼうという話なのですが、

フランスの政治家、アレクシ・ド・トクヴィルによれば、

伝統的な社会のつながりや束縛が希薄化されるにつれて、人々は否応なく自分で考えることを強いられる。

それは基本的にポジティブな事ではあるものの、権威が無くなることは思考の基準がなくなる事でもあるため、結局、人々は新たな権威を求める。

と述べています。
※ただし、トクヴィルはその権威を象徴的な一個人では無く「多数者の声」としています。


また、ドイツの社会心理学者であるエーリック・フロム(wikiによると本人がこの発音を望んだらしい(ホントか!?)ので敬意をこめて。)はこう述べています。


自由不安孤独をもたらす。

これに耐えられない個人は、無気力感に苛まれて安定をもたらしてくれる権威への隷属を選ぶ。

隷属を拒み自由を求めた個人は、いまや自由であることの負担に耐えかねて「自由から逃走」することを望んでいる。

と。

まあ否定したい気持ちもありますが、賢明な皆さんなら体感で解るのではないでしょうか。


人生の指針や地球環境の先行きに資本主義に性情。それらが不安定な現代社会においては

「たとえ盲目的な信仰であってもすがれるものが欲しい」

と考えてしまうのが人間の性であるという話です。

よって現状の社会情勢では需要(および需要候補)は増え続けるのではないかなというのが個人的観測です。


次に供給。

有能な教祖を構築する要素とはなんでしょうか。


カリスマ性、知識量、社会的権威、演説・プレゼン能力など色々な要素が複雑に絡み合いそうです。

ここだけを見ると、持って生まれたもの(ギフテッドな部分)が多そうで、再現性が低そうな気がしますが、実際のところ隷属を無意識的に望んでいる層に対してアプローチする方法は巷に溢れています。

気持ちが折れるので体系的に調べていませんが、いわゆるスピリチュアルな世界を主軸にするパターンや、演説・プレゼンに特化したり、社会的権威をエサにしたパターンなどが多くみられます。

よって、その系で閉じる戦略はそこそこ再現性はある。

と思われます。(心理学の世界はじめ多数の専門分野で検証されている。はず。)


ですので、本当に多数の民衆を率いる事が可能なカリスマは難しいですが、ターゲットを明確にした戦略的カリスマは生み出せるといえるでしょう。

いわゆる、詐欺まがいの投資やねずみ講に近いビジネス、一部の演説系Youtuber等はこれに近しいかもですね。

ー蛇足ー

その証左かどうか知りませんが最近では、

「教祖を教育・育成するビジネス」

を多くみるようになりましたね。需要に対して供給が追い付いていないせいかもしれません。(これ自体が教祖・信者ビジネスの一種ともいえます。)

人間の性なので否定できないとはいえ、教祖が大金をばらまいて消費を煽っている姿をみていると地獄絵図のようです(^_-)-☆

ー蛇さんサヨウナラー


②相対的マーケットシェア

長文になったので結論のみ。


マーケットシェアに関してはよく解りません。



(おわり。)



教祖同士で競争のようなもの(信者のとりあい)が起こっているのか。

それとも信者の新規供給はあるので奪い合いの競争は起きないのか。


一度信者になった人は他教祖に流出しにくいのか。簡単に流出するのか。

信者は複数の類似教祖に隷属するのか。しないのか。

我々はその謎を解き明かすべくアマゾンの奥地へと向か…


わなかった(調べると悲しくなるため。)


シェアの拡大や維持に対して、どれだけのコストが必要なのか。

興味はあるんですけどね。


教えて偉い人。

☆結論☆

PPM上は「花形」もしくは「問題児」であると考えました。

ちなみに「問題児」は、化けると儲かる。花形にすべく金の生る木で得た利潤を投資すべき事業。という属性なので期待されている事業ではあります。


ですので、皆さん。

やる価値はあるかもしれませんね☆

その際は日本の細部に渡る法律や裁判例をよく調べて、注意・用法を守りご自身の責任において取り組むようにしてくださいね。

(僕は興味ありません。)


終了。

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