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各国、ロックダウン緩和へ:中編(2020年4月16日)

こんにちは。前回の記事を読んでくださった皆さん、ありがとうございます!今日はその中編。海外諸国はロックダウンを緩和後も、感染拡大の第二波を避けるため当面は政府主導の厳しいルールを敷くようです。日本はこれまでず~っと、ほぼ国民の「自粛」に頼ってますけど大丈夫?!政治のリーダーシップはどうなってるのぉ?!

英語原文は、以下からどうぞ:

以下、マイバージョン和訳です(中編は、Harder than the decision about when to lift restrictions is choosing which to lift first. からです):

各国、ロックダウン緩和へ:段階的かつ慎重に、しかし確実な方法は見当たらず(中編)
2020年4月16日

制限をいつ解除するか、よりも判断が難しいのが、何を最初に解除するか、の選択である。その理由は国により異なるが、結論は同じであることが多い。ノルウェーの場合は、専門委員会が様々な制限のパターンに基づいて社会への長期的なコストを試算し、小学校と保育園の閉鎖が最もコストが高くつくことを明らかにした。デンマークでも、保育園と小学校が4月15日に真っ先に再開した。(しかし、すべての親がこれを歓迎したわけではない。4万人が「我が子は新型コロナウィルス対策のモルモットにはならない」という名のFacebookグループに参加している)。4月15日に出口戦略を発表したドイツは、学校を5月4日から再開するが、対象者は試験を控えた生徒たちだけで、あとは低学年の子どもの保護者に対する「緊急サービス」の拡大だ。

新たな「日常」へ
しかし、ロックダウン緩和が徐々に進む中で、元通りの日々に戻る国はどこにもない。店舗や電車通勤や出社を再開するヨーロッパの人々は、衛生面やソーシャルディスタンス(社会的な距離)を保つための新しいルールに従わなければならない。オーストリアとチェコではすでに、職場を含む公共の場でのフェイスマスク着用が義務付けられており、スペインも同様のルールを検討している。多くの国は、店舗に一度に入る客数を制限することになる。4月15日に発表されたノルウェーのガイドラインによると、保育園の子どもたちは、3歳児の場合は3人一組、年長児の場合は6人一組に分けられ、各グループに大人1名が配置される。グループの変更は週に1回までしか認められない。

ロックダウンの実施もそうだが、これらの新しいルールの多くは中国に倣ったものだ。中国政府は、これらのルールにより感染拡大の第二の波を回避しているという。北京では、雇用主は従業員の密集を防止しなければならず、多くの企業では毎日ごく一部の従業員のみが出社し、残りは可能な限り自宅で仕事をしている。レストランは入店者数を制限し、客と客の間隔をあけなければならない。中国の学校は再開しているが、感染を最小限に抑えるための対策を導入している。教室は常時換気し、机と机の間隔をあけ、清掃と消毒を頻繁に行い、1クラスの規模を縮小し、混雑を避けるため下校時間をずらし、生徒が座る席を固定し、学食には仕切りを設置する、といった細かいルールを挙げればきりがない。そして当局は、第二の波の兆候が見られた場合はすぐに必要な調整を行うと強調している。

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