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スモール起業で役立つ、クラウドファンディングの「第5」の使い方

ヤマト株式会社ご協力の元、立上げさせていただいた「アラビックヤマト玩具化プロジェクト」のクラウドファンディングが、本日8/28(水)23:59で終わります。→


2か月弱このプロジェクトをやってきて、とても勉強になりました。特に、クラウドファンディングって何なんだろう、ということを改めて深く考えさせられました。

商品を欲しい人にはちゃんと届けたいけど、どのくらいSNSで宣伝していいのかな、とか、知り合いのタイムラインに何度も流れてきたらうざいかな、とか、気を使いました。

いろいろなクラウドファンディングのプロジェクトには、それぞれ違った意味合いがあります。

1.開発資金が必要で、集めたい。自己投資リスクを緩和して商品開発をする。世に、その商品が必要とされているかどうかを問うてから開発をし、新しい事業を作り出す。

2.PR目的や、話題作りのための先行販売。

3.企業内での説得材料にするためのトライアル。

4.見せ方を変えたインターネット販売、予約通販。

で、今回の僕の「アラビックヤマトクラウドファンディング」の目的は何なのかと言うと、プロジェクトページにも書いてあるように、

人生の友達と出会うため

です。

これが、これからのクラウドファンディングの使い方で増えていくであろう、第5の使い方です。集めたいのは資金ではなく、表現するなら「友情資本」です。「~資産」というより、敢えて「~資本」という表現かなと。

普段、いろいろな商品をAmazonや実店舗で売っていただいていますが、売れたとしてもそのお客さんの感想などはなかなか聞けないし、実際に出会うこともほとんどありません。

それを、まず以下の記事で紹介したように、対面でしか販売しない商品を作り、友達が見つかるかどうかをトライしてみました。→

そして、そのように友達を見つけるための次の方法として、イベント開催を交えたクラウドファンディングを実施しました。「欲しい!」と共感して下さった方々に商品を届けて、イベントで集合し、みんなで感想を言い合って、その中で自分と参加者の方々、あるいは参加者同士の友情が生まれるかどうかを、実験しようとしています。

ここでポイントになるのは、幾ばくかのお金を出して商品を買ってもらっているという点です。

友情なんて言うなら、お金もらっちゃダメなんじゃない? と思われる方もいるかもしれませんが、自分の商品を、お金を払っても結果的に喜んでくれた人と出会うことが、今回のポイントでした。無料コンテンツで人を集めようとすると、相性の精度が低くなりがちで、Facebookの友人数だけは増えるけど「これ誰だっけ」みたいになり、その先に友情が育みづらくなることって、ありませんか?(僕のコミュニケーション能力が低いせいかもしれませんが…)

一方、同じお金が関わる話でも、法人を基盤として、対価が発生する仕事を軸に人と付き合っていると、これまた友情が芽生えづらいところがあります。すべてがそうだとは言いませんが、その傾向はあります。給与や対価によって一つのプロジェクトを実施すると、どれだけその仕事が楽しそうだとしても、そこに集まる人が「人的資本(Human Capital)」になってしまうのです。自分と人生の友達になれる相性の良さを持っている人でも、対価がある仕事を挟んで出会ってしまうと、違う関係性になることがあります。すごく仲がいいのに、お金が発生しなくなると、なぜかお互いに会いに行かなくなる。

だから、いざというときに自分を支えてくれる友情資本を集める、つまり人生の友達に出会える可能性を作る仕事とは、「業務委託」でもなければ「無料で集める」でもなく、月額課金のコミュニティなどでもない。「自分の欲求の塊のような商品を売ること」なのではないかという仮説を立てて、やってみたのが今回のクラウドファンディングだったというわけです。クラウドファンディングは、誰が支援してくれた、ということが分かり、その人たちとつながることができます。支援する側も、商品のみならず、プロジェクト実行者に興味を持ちやすいし、近い距離感も得られます。要するに純粋で角度の高い、仲良しになれる友達集めに、クラウドファンディングはピッタリなのではないか、と。

これで、人生の友達とどのくらい出会えるかの結果が出るのはプロジェクト終了後、これからです。すでに、取材してくださったメディアの方や、開発スタッフの方々とも、友達になることができましたし、支援して下さった方や記事を見てくださった方からメールをいただいたりもしていますが、商品を届けてイベントに集まっていただいた後、何が起こるのか。これからが本番。とても楽しみにしています。

僕は、スモール起業した会社の仕事を健全に続けていくために、資金でも人的資本でもなく、「友情資本」を集めたいと考えています。一生笑い合える人生の友達がいることが、生きていくために一番必要なことだからです。

弊社、株式会社ウサギの企業理念は「健康第一」であるということはいろいろなところでお話していますが、これを実現するために、

利益=人生の友達

になるような商品の開発と、新しい売り方を作っていくという方針をより強くしていきます。健康の3要素は「肉体」「精神」「社会的つながり」です。前者2つは自分の生活範囲で満たすことができるものですが、人間関係が健康なものであってこそ、人生は健康です。

友達は、多ければいいというものでもありません。少ない方がいいのかもしれません。お互いに何があっても、笑いたいときに笑い合える人と出会えたらいいな、と思って、僕はおもちゃ開発の仕事をしています。寂しいと死んじゃうから、というのが社名の由来であるウサギはもうすぐ設立5周年を迎えますが、6年目も、友情資本を蓄えていきたい所存です。いつもありがとうございます。

※気泡わり専用アラビックヤマトを入手してみたい方は、1500円から、ご支援いただけると商品をお届けいたしますので、遊んでみたい方はぜひ、ご支援よろしくお願いいたします。受付は明日8/28(水)23:59までです。→


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