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個人的な信頼関係で物事を動かす

 今日から10月で、暦年では第4コーナー、年度の考え方で折り返し点を過ぎたことになります。一年前を振り返ると、ポジションは同じなのですが、今の職責で言えば全部のせに近い状態で、昨年比3倍増と言った感じです。夢の中でも仕事が大量に流入してきており、夜中に目がせめて、朝ですが既に疲れている感じです。今日も日中に心身の回復のためのぼーっとする時間が必要なようです。

 来週も現時点でスーパーハードな一週間が約束されており、部門の幹部にある程度任せないと、僕の中で暴走を繰り返してしまい、消耗が激しくなること必至ですので、我慢して、なるべく手を出さないようにしたいと思います。
 ただ、機微に関わる事案というのは、最後はお互いのキーパーソン同士の信頼関係と「貸し借り」でしか動かせないし、決着できないんですよね。新たな事業展開のようなことは、組織としての意思決定が必要なわけですが、複数の組織が連携、協調して何かに取り組むには、お互いの考えや主張、利害といったものがぶつかることは避けられませんので、そこを押し通そうとするといつまでもうまくいかない。担当者レベルは裁量がないので組織の論理をぶつけ合うしかなく、そこは現場指揮官である部門長の出番となります。
 当然、そうした利害が衝突する局面で急に「腹を割って話しませんか」と相手方のカウンターパートたる幹部や役員に話を持ち掛けたところで、信頼できるかわからない相手にそんなことするはずがなく(たまに、相手方でこういうことしてくる人もいますが)、過去において、相手の立場を考え、汗をかいてきたか、日ごろからこまめなコミュニケーションを図ってきたか、その中で、個人的なことも含めて、互いを理解してきたか、その結果として、相手は語るに足る力量があり、信頼できる人柄であるという関係ができてはじめて、機微に関わる案件を、表面的に流したり、塩対応で返すのではなく、組織の中での相手の立場を考え、できる範囲の対応をしようと考えてくれるかが、決まるように思います。
 そこには当然、「貸し借り」も入ってきますので、単純に人情論というわけではないですが、個人の属性に紐づいているので、誰かに任せて同じような結果を得ることはできません。
 40歳を過ぎても、専門性を磨いたり、商品知識やプレゼン能力を高めることは大事なことなんですが、組織で期待されているのは、人間関係で難しい局面を打開する力のように思います。ここができないと、専門性とか知識だけの勝負になり、そのへんは若い人との競争になるため、体力と自由度の高い若い人の方が進度は早く、次第に劣勢に追い込まれることになります。あとは、組織は必ずしも求めてくるわけではないでしょうが、汎用性の高いニッチな分野の強みというのは、競争相手が少なく、独自の哲学を編み出せたりして、長く強みにできるような気がします。

 とはいえ、そういう機微の折衝ごとって、一層、気を入れる必要があるので、今の僕のスタミナで、立て続けにそうした予定を組むのはきついんですが、時間は待ってくれないこともあり、何とか自らを鼓舞して、乗り切っていきたいと思います。


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