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心の助走

 月曜日というのは、先週にとりあえず片付けたツケが回ってくる日であり、かつ、土日の山を越えて、今週全体の見通しがきく場所に立つようなものであり、土日にスイッチを切っておいた分、自分自身の立ち上がりに時間を要することに加え、先週のツケの片付けと今週乗り越える課題が目の前にリストアップされる感じで、一時的にキャパオーバーになり、憂鬱な気分にもなります。
 朝起きて新聞を読むことは、悪くはないのですが、新たな情報処理が大量に生じるので、思考力を要し、特に、暗号通貨とか、日本の労働問題についての有識者の寄稿を読むと、議論が分かれるところであり、自分の頭の中でも交通整理できていないため、ただでさえメモリ不足の状況の中、更にメモリを食うアプリケーションソフトを立ち上げるようなもので、出かける前から疲れてしまいます。
 やはり、朝にやるべきは書くことですね。ネタはいろいろありますが、できれば今日の自分を勇気づけるような方向で書きつられていきたいです。課題はたくさんありますが、何かそれをいっぺんに処理しようとして、課題の箱から両手で鷲掴みに取り出してしまうと、手が放せなくなってしまいます。
 焦らず慌てず、一つ一つ取り出してみて、中にはどうでもいいこともありますので、それは、いったん置いておき、解決する必要がある課題は、すぐに手をつけないと、あとあと面倒になるのか、とりあえず「かわす」術だけ頭に入れておけば、しばらくしのげるのか、判断に悩むことが保留になっている場合は、とりあえず「決め」の方向性を出して組織の上長に相談するのか、そういう処理を、朝のうちに済ませる、それにより、その日を効率よく使えるようになります。
 そのためには、朝は人のいない時間帯に、30分早く行くことは重要ですね。勤務開始は選択できますが、人より遅い時間に行くというのは、そうした準備ができないで、いきなり攻め込まれるようなもので、少なくとも僕には、考えられないですね。
 家での自分を後押しする物書きと、職場での初動の準備、これは僕にとって、一日を有効に使うのに不可欠な、心の助走のルーティンといえます。

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