見出し画像

立派な塾講師と、されど学歴は大事

 昨日は、下の子どもの通う塾の面談に行ってきました。

 全般的に成長途上(?)の成績ですが、特に力を入れる必要があるのは、やはり数学の、正負の数の理解、演算を確実にできるようにすること。
ここは親の自分からしても、ここ間違えているうちは着実に点が取れないと思ってましたので、そこはお願いするしかありません。

 あとは一次方程式の理解ですね。変数をどう扱うか、これは確かに中一スタンダードからすると、理解するのは難しいと思います。逆に言うと、この二つがきちんと定着していれば、発展、応用の分野も何とかなる、そんな自信を持てるように感じます。

 英語は中学受験の延長線上でいきなり過去形とか無茶な学習をしていたところ、4月から中一スタンダードに戻り、まだまだ点には結びついていないものの、英文理解力は上がっているとのことでした。たしかに選択問題はまあまあできてますが、記述・論述問題は、模試では簡単なのも含めて手が出ない感じです。

 この、面談に応じた塾講師の方が。立派だと思ったのは、授業中、難しい記述問題のできた生徒を、問題ごとに記録しており、下の子どもも他の生徒が答えられない問題を解けたりして、比較的長い論説文の内容を理解して、答えを出している痕跡がうかがえることですね。

 足元の成績は学習の成果が回答に結び付いていない面もあり、それに比例して本人の自己肯定感は今の段階では高くはない、これが現状ではありますが・・・。

 中一のスタートラインの成績は、開幕スタートを切る上ではやはり大事だと思います。その成果である、中間試験の結果が近いうちに帰ってきますが、今の息子は高校目標からは離れていると思います。

 とはいえ、上位の人間も、ここから3年間成績をキープするのは本当にきついですし、僕の時代も、息切れしてきた人をたくさん見てきました。ここから手を抜かずに戦える精神力が、一番大事なのではと思います。

 娘の方も、附属中学から高校に入り、すでに大学受験に向けた競争が始まっていますが、ここも3年間、成績の成長曲線を描いていかないと、進学校とはいえ、そこそこレベルにある娘の高校では、いわゆる世間的に高学歴と評される国立旧7帝大クラスとか、早慶上智といったトップランクに至るのは至難の道です。

 ただ、娘の方は大学受験に火が付いたようで、リケジョの道に進むため、まずは数学を固めるという思いが強く、夏期講習は数学一択で行きたいようです。まあ、数学は文理どっちも使うので、意欲があるならガッツリやってもらった方が良いでしょうね。

 社会に出てからは、大学の色眼鏡はだいぶ薄らぎ、営業を取ってこれる人、人と仲良くできる人、まとめられる人、といった、人間的要素が重視されてきますが、それでも、大学名で上述のレベルであれば、出してもまずは馬鹿にされることはないですから、そこで無用な劣等感とか余計な説明を付加する必要がなくなり、学歴バイアスがかからない分、仕事ぶりで評価してもらえることになります。

 大学が人生のすべてではない、日本の大学など世界に比べれば大したことはない、これはもっともな意見ですが、いろんな局面で、無駄なストレスを感じなくても済む、これはメリットなように思います。

 トップランク大学出身者も、社会人という時間軸の長いストックの中には、たくさんの人間がいて、大学受験のときに地元の高校の合格一覧で綺羅星のようだった自分の栄冠など、ほこりをかぶった状態ですが、ビジネスにおいては、相手から「同じ土俵で語るに足りるやつ」と思われることは大事です。

 そこ、学歴だけじゃないし、最初は学歴なんてひけらかさないものですが、コミュニケーションが深まると、同窓であれば学歴から一気に仲良くなれることもありますし、同窓でなくても、そこそこ相手が評価した裏打ちを、「学歴」ですることで、さすがにあそこ出てるだけあるな、という程度の、自分の中に落とし込むときの良い言い訳になります。

 あまり余計なこと考えず、今の日本において選択肢を増やすために、いわゆる難関大学を目指すのは、戦略としてはシンプルで、今の打ち手としては悪くないと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?